京都市、中京区/下京区/ 滋賀県、草津市/栗東市の鍼灸は「なかむら第二針療所」と「草津栗東鍼灸院」で。不妊症、脱毛症、難聴、自律神経系疾患は当院で! 茨木市、高槻市など大阪、兵庫からも多数来院されています。

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育卵治療(劣化防止〜卵質向上)

体性自律神経反射✕局所治療=良質の卵子

 当院では平成16年から不妊治療を始めましたが、平成20年頃になると鍼灸を開始して3ヶ月くらいを経過した方に、体外受精時の採卵成績が向上する例が増えていることに気づき始めました。

 当時、勤務していた「ちばレディースクリニック」の専門書で、片端からその理論根拠を探しました。そこで卵子は排卵するために120日以上かかること、またその質の決定は排卵の60〜90日前であることを突き止めたのは、平成22年頃のことです。また醍醐渡辺クリニックの渡辺先生からも同様の示唆を頂きました。そこで、過去の実感に論拠が備わり「育卵」という概念に到達しました。今やあちこちの鍼灸院で言われている「3ヶ月かかる」というのは、実はその頃に当院が初めて発出した言葉かもしれません。
 さて平成27年になってから、平成24〜26年の新規来院者で、過去に体外授精不成功であった方々の、それまでの採卵結果と鍼灸開始後の採卵結果を比較したところ、明らかに胚盤胞到達率の上昇が認められました(詳細後述)。ただ、その規模は一般的なものに比し小さいのが難点ですが、京大医学部医学研究科の研究員の方にデータの検定をお願いし、「P<0.05」の正確性をもって「有意差と言える」と判断していただきました。

↓詳細なデータは続きをどうぞ

育卵治療グラフ1

胚盤胞到達率(胚盤胞数 / 全採卵子)上表35才以下(6人分)、36〜40才(計25人分) 右表41〜47才(11人分)の鍼灸開始前と開始後の比較。35才以下の方は全員が、来院前の採卵で胚盤胞が取れなかった方ばかりでした。高齢の方が、総採卵卵子に占める胚盤胞率が高いのは、自然周期もしくは低刺激周期採卵により少なく採卵しているためです。が、どの年齢層においても、鍼灸開始後のほうが率が向上しています。

 さて、三十才を超えたあたりから、しばしば「低反応性卵巣」と言われる状態の方がおられます。これはFSHが出ていても卵胞が育たない、つまりホルモンの指示に従わない卵巣です。そうなるとFSHは更に上昇していきます。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。エストロゲンが出ていても子宮内膜が厚くならない場合も似たような現象です。通常、きちんとホルモンが出ているのにその標的器官に所期の変化が現れない場合、三つの理由が考えられます。

  1. そのホルモンが何かにブロックされている。
  2. ホルモンの標的器官に受容体が存在しない。
  3. 標的器官の血流が悪い。

といった具合です。この中で1は解明が困難です。2はあまりありません。ですので、私たちはこの中で、3が最も重要だと考えています。

高FSH、低AMHでも、、、あきらめないこと。

 例えばFSHが出ていても、それは工事現場に例えるなら現場監督の指示のようなものです。指示が出ても材料が十分に揃わないと、工事は円滑に進みません。またその指示がきちんと伝達されるためには、当然その伝令が滞っても工事は進みません。

 つまり局所の血流の改善は、材料供給を円滑にし、且つホルモンとその受容体が出会う頻度を上げる効果があります。それにより何ヶ月も採卵が出来なかった人に卵胞が発育し始めたり、また排卵障害の人が排卵し始めたりするのです。
 次に平成28年になり、かねてより証明したかった育卵治療の経時的変化をデータ化し、鍼灸開始から何ヶ月目から成績が向上するかを証明しました。下に示すグラフは、鍼灸開始前に体外受精不成功で来院された方49人の採卵成績をデータ化したものです。妊娠群26人の採卵成績を見ると予想を超える結果となりました。胚盤胞獲得に関して言えば、結果は3ヶ月目から有意に向上し、それが5ヶ月目まで向上を続けるのです。6ヶ月目から低下するのは、3〜5ヶ月目の採卵で良好な成績を得た人の採卵が無いためです。しかし妊娠される方は、その後でも鍼灸開始前に比し、有意に良好な採卵成績を得て、妊娠に至ります。この中には、AMHが0.1未満、つまり計測限界以下の方が2名、また1.0未満の方が10名含まれています。絶望から挙児へ、まさにV字復活されたと言えます。

ova-graph-2-1 ova-graph-2-2
左表 胚盤胞獲得率(1採卵あたりの胚盤胞獲得数)
鍼灸開始前 平均60%
鍼灸開始後 平均150%
同8ヶ月目以降 平均80%
右表 胚盤胞占有率 全採卵子に占める胚盤胞の数
鍼灸開始前 平均14%
鍼灸開始後  平均31%
同8ヶ月目以降 平均23%
鍼灸開始前(47胚盤胞;330卵子;85採卵)
鍼灸開始後(96胚盤胞;313卵子;64採卵)
初診時年齢34〜42才 平均38才 / 来院前不妊治療歴10M〜13Y 平均2Y10M / 来院前最高採卵回数16回

 かたや非妊娠群23例では、このような顕著な有意差は見られません。若干の成績の向上はあるとしても、誤差範囲または結果を左右する程の影響ではないと言えます。

ova-graph-3-1  ova-graph-3-2
左表 胚盤胞獲得率(1採卵あたりの胚盤胞獲得数)
鍼灸開始前 平均47%
鍼灸開始後 平均52%
同8ヶ月目以降 平均43%
右表 胚盤胞占有率 全採卵子に占める胚盤胞の数
鍼灸開始前 平均12%
鍼灸開始後  平均17%
同8ヶ月目以降 平均17%
鍼灸開始前(28胚盤胞;238卵子;60採卵)
鍼灸開始後(33胚盤胞;198卵子;63採卵)
初診時年齢33〜45才 平均41才 / 来院前不妊治療歴7M〜4Y10M 平均3Y4M / 来院前最高採卵回数12回

 この2群からわかるように、鍼灸開始前に何度採卵しても妊娠に至らなかった方が、鍼灸開始後に採卵された場合、過半数がいずれ妊娠に至っているという事実です。最もシビアだったのは、来院前には16回採卵で胚盤胞0個、が鍼灸開始後5回採卵で胚盤胞2個、で妊娠出産されたAMH0.1未満の方などです。

 そしてこれらは効果が出るのに、3〜6ヶ月を要し、それは卵子の成長期間とピッタリと一致していることで、客観性を増しています。

 これらアップデートされた結果は、常に学会、研修会や講演会などで発表されます。つまり、自院のサイトのみで喧伝する信ぴょう性の低いものではなく、日本中で常に不妊鍼灸を学ぶ日本中の鍼灸師たちに公開される極めて信頼性の高いものです。

 ちなみに当院の妊娠時の最高齢(自分の卵子の場合)は、

  1. 体外受精の場合
    妊娠(胎嚢確認)は46才7ヶ月、
    出産は45才6ヶ月出産、が、現在の最高です。
  2. タイミングまたは人工受精(出産に至った)の場合
    妊娠陽性は46才0ヶ月、出産まで確認できたのは44才9ヶ月出産です。(平成28年12月現在)

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