京都市、中京区/下京区/ 滋賀県、草津市/栗東市の鍼灸は「なかむら第二針療所」と「草津栗東鍼灸院」で。不妊症、脱毛症、難聴、自律神経系疾患は当院で! 茨木市、高槻市など大阪、兵庫からも多数来院されています。

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突発性難聴について

遠隔=鍼、局所=スーパーライザー

 突発性難聴は、「とつなん」という呼び名が存在するほど、ポピュラーな疾患であるにもかかわらず、予後は明るいといは言えません。耳鼻科では、治癒、改善(良くなるが治らない)、不変(改善すらしない)が、それぞれ3分の1と言われるほど、その多くが完全には治らないと言われています。つまり西洋医学的にも極めて難治な疾患です。

 名前が示すとおり、突然、短時間で高度の難聴を引き起こし、多くは頑固な耳鳴りを残します。ステロイド剤等が使われることが多いです。が、西洋医学的には一定期間の治療で、ある程度の回復で治療終了となってしまう患者さんが多いような気がします。しかしながらそこで完治しているわけでなく、難聴と耳鳴りを残す場合が多く、そうした後に鍼灸治療を始められることが多いようです。

 この疾患の治療は、治療開始時期が特に重要な意味を持ちます。早ければ早いほど良く、西洋医学的には発症から2週間以内の治療開始が大切と言われています。鍼灸治療についても同じで早ければ早いほど良いです。原因不明の難聴と耳鳴りで、発症後1年以上の経過をたどり、西洋医学的に経過観察のみで悪化の一途をたどっておられた方が回復基調にのったりすることもありましたが、早期治療が基本原則であることに異論を差し挟む余地はないでしょう。

 実は、私(中村)自身、平成19年春に左耳の難聴になりました。ある日突然、こもった感じがして、いつも水の中にいるような感覚に襲われ、その後車を運転していて、助手席にいる人の話し声が全く聞こえなくなり、また患者様方のお話も右耳を近づけないと聞こえないところまで聴力が落ちました。家族との会話にも不自由を感じました。その後、鍼灸治療と漢方薬(3年以上漢方の研修もしたので自分で選んで取り寄せました)で見事に完治しました。その不自由な時、ふと気づいたのは「反対側も聞こえなくなったらどうしよう」という恐怖でした。それからまじめに治療をし(とは言っても実際に治療してくれたのは当院の他の先生ですが。苦笑)、完治いたしました。どうぞ、お気軽にご相談くださいませ。

 ところで、突発性難聴は突然起こり、原因不明で他の診断がつかなかった難聴の総称です。ですからこの名称は何ら病理的な意味を持ちません。原因としては、幾つかのものが挙げられていますが、例えば内耳循環障害、蝸牛壁不可逆的変性、ウイルス感染などといった具合です。この幾つかの説ですら、言葉のカテゴリーが曖昧です。

 さて聴力低下を来す疾患群で、明らかにウイルスによるものとわかっている病気があります。それはハント症候群とムンプス難聴です。前者はヘルペスウイルスによる炎症で、顔面神経麻痺と難聴を同時に引き起こします。この予後は比較的良好で、麻痺も難聴も一定程度の改善を見ます。それに比し後者は、おたふくかぜの直後に起こり、これによる難聴は極めて過酷なレベルとなり、しかも改善することは困難です。この二つは、ヘルペスによる水疱形成とおたふくかぜという病気に引き続いて起こる難聴ですので、ウイルスが特定されています。しかしウイルスには沢山の種類が存在し、私たちの体に起こる様々な症状に対して、いちいちウイルスの種類を同定することは不可能です。昨今、ようやくインフルエンザが即時に診断可能となりましたが、それ以外のウイルスは今も診断不可能です。では、この二種以外に難聴を引き起こすウイルスは無いのでしょうか?私は数知れず存在すると思います。そしてウイルスの種類によって引き起こされる症状の重さ、治癒までの期間、そして変性の可逆不可逆が決定するのではないかと考えます。

 風邪には様々な種類があります。まず主たる罹患部位が、気管支であったり、咽頭であったり、鼻腔であったり。それが耳に及んでいないのでしょうか。また、炎症によって引き起こされる症状が様々です。下痢、嘔吐、発熱、咳、鼻水、など。これら以外に耳に症状を起こすことは無いのでしょうか。また殆どの場合再発しません。そう考えると、そこに後天性免疫が働く種類のウイルスによる感染だと思います。約三百人の突発性難聴患者さんを診ていて、そう考えるのがもっとも自然であろうと思えます。

 では、ウイルスによる炎症だと仮定して、どうすれば改善させることができるのでしょう。鍼灸には主に二つの効果があります。一つは遠隔刺激です。これは患部から離れたところに加えた刺激がその部位に影響を及ぼすものです。全身調整なども含まれます。医科学的には体性自律神経反射と呼び、東洋医学的には本治法と呼びます。方や鍼をした局所で起こる直接的な効果があります。これは医科学的には局所の毛細血管の拡張や免疫細胞の集合などで証明され、東洋医学的には標治法とも言えます。ここで問題は耳疾患ではこの局所効果をほとんど期待できないことです。中耳は外耳道の奥の鼓膜の奥にあり、内耳はさらに奥にあります。そしてこの近傍まで鍼を刺入することは極めて危険であると言えます。耳の器官は極めて微細な構造であり、鍼がそこに到達してしまうと、破壊されてしまうからです。そこで局所的な鍼の効果が望めないならと、私たちはここでスーパーライザーという機械を使用します。これは深さ数センチに到達する近赤外線であり、局所の血流改善と炎症による組織修復を同時に促進します。この治療法は、鍼だけよりも明らかに効果的であると思われます。平成29年のお正月には、スーパーライザーを持っている先生方ばかりが、遠く関東や九州から集まって、突発性難聴の治療法研修を当院で開催しました。写真はその時の様子と、当院に保管されている三百人分の聴力検査データです。

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 では、次のページで、突発性難聴の方々が、どのように改善されているかご覧ください。

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