京都市、中京区/下京区/ 滋賀県、草津市/栗東市の鍼灸は「なかむら第二針療所」と「草津栗東鍼灸院」で。不妊症、脱毛症、難聴、自律神経系疾患は当院で! 茨木市、高槻市など大阪、兵庫からも多数来院されています。

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突発性難聴データ

突発性難聴データ析出の困難さ

突発性難聴の治療効果を示すことは容易ではありません。その理由は、

1、まず医師の治療を受けておられて、それで改善が芳しくない方のみが来院されるために、薬剤と比較してもどうしても平等な評価を行えない。

2、データを出すための計算が極めて煩雑である。

3、症例を多く集めるのに長い期間を要し、かつそのすべてが改善率を出すための条件が揃っているとは言えない。

4、病名が途中で変更される場合がある。

まず1について説明しましょう。耳が急に聞こえなくなって最初に鍼灸にかかられる方などおられないでしょう。多くはまず耳鼻科へ行き、ステロイド剤の使用から始まります。次に高圧酸素療法などを受けておられる場合もあります。それで無効もしくは所期の効果が得られない場合のみ、鍼灸に来られます。すると、すでに発症から月日が経過しており、時間との戦いである突難では、鍼灸来院時すでに聴力固定が起こっている場合が沢山あります。これらをデータに含めるとおびただしい数の無効例となります。が、含めないわけにはいきません。この時間差は鍼灸の評価にとって、特に突発性難聴への治療効果の評価において極めて大きなハンデを背負っています。

次に2について。難聴改善率の計算は煩雑です。まず四分法の平均値を患側と健側で出します。そしてその差がどれくらい短縮するかを、治療開始前と一定回数の治療後で計算します。例えば軽度難聴の場合、健側患側差が30dbだったとして10回治療後に10db向上したらこれは治癒例に入る可能性もあります。が、高度難聴で健側患側差が80dbあったとして、10db程度の改善はまったく評価に値しません。本人の改善の自覚もなければ、もしかして測定誤差かもしれません。なので、聴力改善率と治癒率がリンクしない現象が起こります。さらに困難なのは、健側がもともとある程度の難聴である場合です。健側四分法平均が60db、患側が80dbなんてこともよくあるのです。そうすると、健側患側さはたった20dbですが、実は患側の聴力は極めて深刻なわけです。こういった様々な状況を同等に評価して良いのかという問題があります。

3について。すでに患者さんが耳鼻科通院されていない場合が多々有ります。つまり改善の見込みがないと言われて耳鼻科の治療を終了しているケースです。こういうケースでは当院で検査を行いますが、なにせ70db以上しか計測できないので、スケールアウトしているような重度難聴は、スケールインしない限りデータとして使えません。また、もっとも多いのが、聴力検査表を持っておられない、または申告しても耳鼻科からもらえない、または通院していないので耳鼻科医に言いにくい、というケースです。治療開始時点での検査が当院での検査で計測不可能な場合、計算も不可能になります。

4について。突発性難聴という診断を受けておられても、耳鼻科の転院などで病名が変わる場合があります。その際、どの病名を尊重すべきか、それは経過を読み込まないと判別できません。

こういった様々な状況で、計算可能かどうか一人一人のカルテを読み込み、データ出しに有効なものか分別することから始めねばなりません。しかしこれらいくつものハードルを乗り越え、約三百例の突発性難聴の改善率を、当院に在籍していた田辺美晴先生が、忙しい臨床の合間に、また退職後も広島から幾度か足を運んで、約10ヶ月をかけて平成28年夏に、ようやく計算し尽くしました。日本中の鍼灸院で、ここまでデータを出した院は滅多にないと思います。

大切なのは「どれだけ沢山治られたか」ではなく「どれくらいの割合で、どの程度改善されるか」を示すことです。新鮮な患者さんを数多く集めれば治癒例は増えますが、発症から日数が経過しても改善されない方が多数を占める突難患者さんが、一体どれくらいの割合で改善されるかがもっとも知りたいところではないかと思います。

分析結果1
上記の様々な条件を満たす方々が治療十回を目安に効果判定したところ、約半数が改善傾向に入られます。そして改善傾向に入られた方がその十回以内、またはその後も継続された場合、30%弱が治癒(四分法平均25dbより上)、または準治癒(同30db)となります。

分析結果2
やはり発症から治療開始までの期間が短ければ短いほど、改善傾向は強まります。しかし数は少ないですが、中には数ヶ月経過していても改善傾向に入る方、また改善し始めてから数ヶ月間もじわりじわりと改善が続く場合があることを確認しました。これらは医師が言うところの固定が、予想を超えて先に伸びていることを示します。

分析結果3
突発性難聴にしても、メニエル病にしても、聴力低下以外に随伴症状が存在する場合がほとんどです。それらは、補充現象、自声強調、閉塞感、めまい(回転性および動揺性)などです。これらには極めて苦痛な症状がありますが、効果判定は自覚によるしかありません。これらのうち一つ以上が治療開始後に明らかに軽減または消失される率は高いといえます。それも「効果あり」とみなすなら、極めて高い割合で有効と言えるでしょう。

さらに細やかなデータを出していますが、来院された方には、その人それぞれにお話ししています。

発症後にまず受診される耳鼻科(西洋医学的治療)ですら、治癒は半数に満たず、3分の一ほどが改善すらしないと言われているものを、約半数で改善傾向が見られるのは、一定程度実効性がある治療であると考えています。

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