体性自律神経反射✕局所治療=良質の卵子
〜どこよりも正しい検証方法と確かな効果を目指して〜
「まさに中村先生は早い段階から鍼とレーザーに視点を置き、施術をしてこられた方です。そのデータを解説いたします。それでいえば40歳までであれば、三回以上採卵移植をされても妊娠に至らなかった難治症例のかたが鍼と低出力レーザー療法を受けられて胚盤胞の発生数が上がったというものです。胚の数が多いほうが妊娠率は高いのが普通なので胚盤胞が多く得られることは妊娠に結び付きやすい傾向になったと考えてよいです。中村先生の報告例では36から40歳で施術前の体外受精治療でたった0.6個しか胚盤胞ができなかった方々が、鍼灸レーザー併用にての施術後胚盤胞1.5個を得られるまでになっています。数値でいえば3倍です。この結果は、併用治療が大変効果のある治療であると確信しましたので当院に採用しました。」
これは下記専門書(2021年発行)の記述です。当院のデータは、医師向けの学会で何度も発表されていますが、そのデータの公正さが高い評価を受け、また有効であることは多くの医師が認めるところとなりました。そして当院の治療はいくつもの生殖医療施設で、統合医療の一環として採用されています。
SHOJI KOKEGUCHI,MASAHIDE SHIOTANI. The Power of Low Level Laser Therapy for Infertility (Hanabusa Books) (Japanese Edition) (p.38). Kindle 版.
生殖医療施設の医師、医療スタッフを始めとして多くの医師、医学研究者も通院
〜専門家もなっとくする実績〜
当院は、日本中のレーザー使用の不妊鍼灸の魁(さきがけ)なのです。そして多くの生殖専門医や同業鍼灸師から沢山の患者さんが紹介されているばかりでなく、生殖医療施設の医師でさえ通院されています。また卵質の向上に統計学的にも有効であると証明された「育卵治療(と名付けました)」に関する学会抄録が、国際的な学会誌に掲載されました。
どれくらい採卵成績が向上するの?
〜大きな分母で公正な検証〜
さて、英ウイメンズクリニック院長の苔口昭次先生が言われる当院のデータを、他の学会抄録から抜粋掲示致します。下記のように、全年齢層で鍼灸レーザー併用療法は、開始前より採卵成績が向上、とりわけ36〜40才(鍼灸初診時)の年齢層で顕著に変化しているのがわかります。総採卵数1645、採卵周期数403という分母で、医師の学会発表レベルで有効性を証明している鍼灸院は国内唯一無二となっています(2020年)。
妊活に行き詰まっても、次の手があります
鍼灸に来院される方の多くは、婦人科や高度生殖医療で行き詰まっている方がほとんどです。例えばFSHが出ていても、それは工事現場に例えるなら現場監督の指示のようなものです。指示が出ても材料が十分に揃わないと、工事は円滑に進みません。またその指示がきちんと伝達されるためには、当然その伝令が滞っても工事は進みません。
つまり局所の血流の改善は、材料供給を円滑にし、且つホルモンとその受容体が出会う頻度を上げる効果があります。それにより何ヶ月も採卵が出来なかった人に卵胞が発育し始めたり、また排卵障害の人が排卵し始めたりするのです。
さてその採卵成績の向上は、どの程度の治療頻度、治療期間で実現できるのかを、膨大な資料で検証しました。そうしたところ、治療開始から3〜6ヶ月で顕著に採卵成績が変化するのがわかりました。これを証明したのも当院です。来院の方には詳細をご説明しています。さて採卵成績が向上する、つまり卵子が子宮に届くまでしっかりと成長を維持していることは、自然妊娠、人工授精妊娠の妊娠率にも大きな影響を及ぼします。そこで次は、どんな年齢の方が、どれくらい妊娠に至るのかを示します。まずは自然妊娠及び人工授精妊娠です。年齢は初診時のものです。
自然妊娠・人工授精妊娠 妊娠数(青)非妊娠数(赤)
通院中に確認された妊娠数(青)と、妊娠に至らず終了された数(赤)を示しますが、非妊娠の方の多くは、この後体外受精へ進まれています。そして次に体外受精段階のデータです。
体外受精(高度生殖補助医療)段階 妊娠数(青)非妊娠数(赤)
この2つを合わせますと、35才以下の殆どが、36〜40才の3分の2程度が、40才以上の半数近くが妊娠されるのがわかります。当院のデータは大きな分母でしっかりと検証されています。率だけ示して数を示さないデータは、まったく意味がありません。
注1・人数は左の目盛りを参照ください。
注2・このデータ整理以後、46才以上の妊娠もおられます。
注3・提供卵子におけるデータは、主に胚移植のみとなるので、この項では割愛します。
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