当院では2004年頃より婦人科領域不妊における鍼灸の効果を、産婦人科での勤務研修を経ながら、研究してきました。ここに当院の不妊治療の特徴を簡単にまとめましたので、このページだけでもさっくりとお読み下さいませ。(2025年末記)
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不妊鍼灸の中核は「育卵(良質の卵子を育てること)」
育卵治療(卵子の劣化防止)のページ参照
体外受精で過去に胚盤胞が取れなかった方が取れるようになる、つまり鍼灸による卵子の質改善を当院が初めて証明しました。その時間的経過と一致して、自然及び人工授精妊娠率も変動することを発表しました。加えて、自律神経、免疫などの調整も視野に入れた治療を行います。 -
不妊鍼灸による着床率の向上の鍵は免疫と血流
着床率、妊娠率の向上のページ参照
妊娠のための大切な瞬間、それは受精卵が着床する瞬間です。体外受精の胚盤胞移植時の着床率が有意に向上することで、自然妊娠から体外受精の全過程で必須の「着床」をアシストしていることを証明しました。 -
レーザー(スーパーライザー)は常に最新型を
不妊鍼灸にレーザーを併用したのは、国内で当院が初めてです。現在は最新型スーパーライザーEXを標準装備しています。旧型PXと新型EXでは出力が約2倍異なり、深達度は1.5倍になりました。
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産婦人科、生殖医療施設での研修と連携
産婦人科や生殖医療施設で計11年間、不妊鍼灸を研究施術し、現在はいくつかの医療施設の医師と定期的に懇談し、最新情報を取り入れ、適切な医療連携を行っています。
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不妊鍼灸の講演回数の多さと進化(平成16年頃〜)
日本プライマリケア学会、公益社団法人日本鍼灸師会全国大会及び全日本鍼灸学会で講演やシンポジウム、近年では、日本生殖医学会、日本IVF学会、日本レーザーリプロダクション学会などハイレベルな学会からも招かれて、講演などは計30回に及びます。
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不妊鍼灸は男性にも
2016年には鍼灸院として、本邦初の本格的な男性不妊鍼灸開始(詳細はこちら)

位相差顕微鏡とマクラーカウンティングチェンバーによる精子観察。モニターに写りますのでスマホで撮影して、奥様に見せていただくことも可能です。
今後も絶えず研鑽を重ね、様々な取り組みを行なっていきます。
令和3年12月記
