京都四条烏丸、滋賀栗東小柿。不妊症、突発性難聴、円形脱毛症、顔面神経麻痺、各種運動器疾患で本院新患5,305人(2023末)、年8000人以上の施術実績。

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整形外科の病気〜脊柱管狭窄症を例に〜

 鍼灸院に来られる方々では、実は整形外科的な疾患が一番多いのです。

 今までに、痛みなどで来院された疾患を順に見ていきますと、偏頭痛、筋緊張性頭痛、側頭・後頭神経痛など、顎関節症、非定型顔面痛、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、頚腕症候群(肋鎖症候群、斜角筋症候群、胸郭出口症候群など)、肩関節痛(下記参照)、手根管症候群、背部痛(肋間神経痛などを含む)腰痛(腰椎椎間板ヘルニア、筋筋膜性腰痛、後部椎間関節性腰痛など)、坐骨神経痛、梨状筋症候群、鵞足炎(がそくえん)、ハムストリング断裂、頻繁に起こるこむらがえり、足関節捻挫、足底腱膜炎、モルトン病などです。単純な捻挫などは、整形外科や接骨院に行かれた方が良い場合、適切なところを紹介することもあります。

 これらの中でも脊柱管狭窄症は、なかなか症状の進行を食い止めきれない疾患だといえるでしょう。当院では、脊柱管狭窄症に、最新の低出力レーザー(痛みはありません)と鍼を融合した治療を行ない、成果を上げています。写真は、私の頚部MRI画像ですが、脊椎が脊髄を後ろ向けに押し込んでいます。数ヶ月に及び首肩腕指先までも、強烈な痛みと痺れでまさに地獄でした。病院で手術を願い出ましたが、場所が危険なために医師は行いたくないようでした。そこで鍼灸とレーザーを始めて3、4ヶ月で完治。10年以上経っても再発の兆しはありません。通常の治療で芳しくない方は、お気軽にご相談ください。
頚椎症, 脊柱管狭窄症

<脊柱管狭窄症について>

状態 脊柱管とは、脊椎椎体後部にある脊髄を縦に通す管です。ここの管の内側が狭くなり、脊髄を圧迫する様になります。

症状 もっとも多いのは間歇性性跛行といって、「一定時間歩くと腰から足がだるくて歩けなくなるが、少し休憩するとまた歩けるようになる」というものです。この歩ける距離が徐々に短くなっていきます。短い人は数十メートルで足腰がだるくなり、痺れてきて立ち止まってしまいます。しかし整形外科では、手術に至らないものは保存療法になります。しかし、自分の首で効果を証明した様に、こういう場合ですら、下記の様に症状は楽になっていきます。

バス停ひとつが歩けなくなった脊柱管狭窄症 60才 男性 会社員
 
 ある日の朝、突然歩くと右の臀部から膝下にかけて痛み出した。すぐに麻酔科へ行き神経ブロック注射をしてもらったら、痛みが痺れに変化した。しかしここから杖を使う様になった。その後、他の鍼灸院へ行き多少楽にはなったが、長距離が歩けない。
 ここで当院に来院。この時点で連続歩行は300mが限界であった。当初右だけだった症状が、左右共に痛み痺れが起こっていた。数回の治療で、歩行距離は約1キロに伸びた。約10回の治療で歩行可能は約1.5キロに。13回の治療で、自宅から二条城1周して帰宅、計3キロ以上歩けるようになり終了とした。その後に通院されているご家族から、元気に歩いていると報告を受けた。 
杖なしで歩けない脊柱管狭窄症 65才 女性 無職
 10年前から腰痛があり、起居困難になってきた。整形外科を受診しMRIにて脊柱管狭窄症との診断。10分ほど歩くと左下肢が痺れだし、力が入らなくなってくる。介護もあり、徐々に悪化傾向。この状態で来院され「100回頑張る」と言われたが、約10回ほどで3、4割軽減され、杖を持たない時が出始めた。更に継続して、出かける時に杖を忘れても、電車を乗り継いで普通に来られるようになった。治療開始から約7ヶ月で痺れは当初の1割にまで軽減。その後、治療間隔が開きすぎると痺れ感が戻るので、定期的に通院されていたが、事情で中断した。治療回数計33回であったが、杖なしで出かけられるようになったことは、一定の改善を見たと言える。
モルトン病と脊柱管狭窄症 49才 女性 調理師
 腰痛で歩行困難となり整形外科を受診。来院3ヶ月前に脊柱管狭窄症の診断を受ける。現在は痛みをこらえつつコルセットを着用し、歩行可能。腰痛発症時に右足底に痛みが起こる。整形外科にてモルトン病との診断。足底パッドを装着している。完治は不可と宣告を受ける。他にも、以前に頚椎椎間板ヘルニアの診断を受けている(この時はX-Pのみの検査)。
治療経過 頚部、腰部、足部の治療を行い、治療数回で徐々に良好となる。次第にコルセットが不要となる。しかし足先のしびれが残る。これはモルトン病か脊柱管狭窄か、どちらに由来するのか判別は困難。
8回で、足、腰両方共来院前に比し、痛み半減。
12回で、趣味のバドミントンをしてみたが、やはり腰も足も痛かった。
40回で、練習が普通にできるようになった。
その後、無理をすると少し痛むので、時折悪化防止と体調調整で来院されていた。 

その他、整形外科的疾患の改善

 運動器疾患は、鍼灸治療がもっとも得意とするところですが、ただ「はり」をすれば良い、のではなく、まずはその痛みがどのようにして起こっているのか、その理解が最も大切です。当院でも、運動器疾患の新患数は他の領域よりも多いのですが、それらの中で少し入り組んだ、または印象的であった症例を下記にあげてみます。

遷延化していた膝痛 39才 女性 医師
 来院3か月前より右膝に痛みと腫れが出現。勤務している総合病院の整形外科を受診。検査をするも大きな所見無し。その後、緩解と再燃を繰り返し、有名なスポーツ整形を受診、受療するも変化なし。バレエをするので膝を酷使している。特にジャンプの着地で酷使。
治療経過 膝の腫れを取る事と、大腿四頭筋の緩解を目的に治療。
3回で、腫れは残るが、ハードにバレエをしても痛みが減少した。また実際のバレエの着地をしてもらうと、着地時に下肢の角度が、体重のかかるベクトルと一致していない事を発見し、それを注意しつつ、それを補正するようなテーピングを行い練習してもらう。
5回目で、練習で痛みが全くなかった事を確認し、治療終了とする。
その後、腰痛、足底筋膜炎、肩こり、筋肉痛など、時折様々な愁訴で来院されている。
(コメント・・・複数の整形外科で緩解しなかったのが、鍼灸で速やかに改善され、鍼灸に対して大きな信頼を頂く事が出来た。その後、術後疼痛の患者さんや同僚の医師をご紹介下さっている。)
足底筋膜炎と思われる足底の激痛 67才 女性 飲食店経営
 来院1年半前より両側足底が痛みだす。総合病院でMRIなどの検査を受けるが異常なしとの事。カイロプラクティック、婦人科など、無関係なところまで通院してみたが効果なし。もはや立っている事すらできなくなり来院。
治療経過 足底筋膜はかなり弾力性を失っていた。また立位の仕事のためもあり、かなりな扁平足となっていた。痛みの範囲が限局しておらず、体重の負荷が足根関節に直接かかっている、もしくは足底筋膜の炎症、またそこにおける散在性の石灰沈着のいずれかと考えた。治療はその全てに同時にアプローチした。
5回で、初回に比し、痛みは右7/10、左9/10とやや改善。
8回で、痛みは半分以下になり、かなり楽になったとの事。
10回で、痛みが再燃し、最初のように痛みだした。
16回で、痛みは再び良好。2/10となり、仕事も出来るようになったとの事。
その後、3回の治療を行うも、それ以上は痛みが減少せず。しかし悪化もせず。好きな旅行にもまた行けるようになった。治療終了。(治療期間119日間)
(コメント・・・結局、最初に不明だった病態は分からずじまいであった。しかし臨床上大切であるのは、病態を特定することよりも、病気を治す事である。即ち、複数の病態が考えられる時、その特定を目指し、ひとつひとつの病態にのみアプローチしていたのでは、症状の緩和が遅くなる可能性がある。この方のように立ってもいられないほど、日常生活に支障を来す場合には、考えられる原因全てに同時にアプローチして、速やかな緩解を目指すべきである。それが研究者ではなく、臨床家としての私たちの第一責務であり、「患者第一主義」は、ここでも、医学的興味に先行して保持されねばならないと考える。)  
妊娠中に起こった腰痛 35才 女性 営業職
 初診時、妊娠7ヶ月で3ヶ月前から腰痛。高校生の頃から毎日腰痛を感じながらバレーボール部で練習していた。10年前にMRIで左腰部で神経根を圧迫していると言われた。しかし、今回は第5腰椎右側から仙腸関節部に痛みがある。このままでは、今にもギックリ腰を起こしそうで、出産どころではなくなるのが怖いと来院。
治療経過 妊娠中のために、腰椎の可動範囲など測定出来ず。しかし部位と経過から、腰椎後部椎間関節性腰痛と判断し治療。
治療10回で、産休に入って里帰り。とにかくここまで腰痛の悪化を防止出来た。
(コメント・・・妊娠後期、胎児は一週間で150g大きくなり、腹部は急速に大きくなる。その際には、当然体の重心は変化し、腰椎後部椎間関節への負担も急激に増加する。その危険性や来院時にすでに7ヶ月である事を総合的に考慮して、とにかく腰痛の悪化防止を再優先した。また里帰り後は、旧知の友人である大阪豊中のガイア針灸室の堀口先生に治療の継続を依頼し、出産まで事無きを得た。出産後も、時折いろいろな不調で来院されている。) 
綱引きで起こったギックリ腰 55才 女性 受付業務
 10日前に運動会で綱引きをして腰に「ぴきっ」と音がして腰痛発症。整形外科を受診レントゲン異常なし。痛み止めを服用するも、全く効果なし。
治療経過 痛みは右腰から臀部に限局しているが、上体を前後左右、どの方向に倒しても痛みが増幅。触診すると深部腸腰筋に著明な圧痛を認めた。治るまでに2ヶ月くらいの期間が必要であり、鍼灸でその期間を短縮する旨を説明。
1回で、激痛は無くなりやや緩解。
3回で、痛みは半減。
5回(6回目の来院時)で、腰の痛みは初回比1/10に、臀部は2/10となる。今日の治療で更に緩解するだろうとの予測で終了。(治療期間27日間)
(コメント・・・整形外科で異常がなかったのに痛むという方は、腰痛に限らず多く来院される。逆に言えば、大きな器質的な原因が無いのだから、鍼灸はまさに適応であろう。)  
常に存在する腰痛 54才 男性 医師
 1ヶ月前から腰痛が起こる。自分でレントゲンを見るも、異常なし。下肢への放散痛なし。動作による誘発なし。しかし、腰の両側が常に痛い。他に肩こりあり。
治療経過 患者が医師であり、自分で検査所見を見られていることから、器質的異常はないとの結果を尊重し、腰部筋群の拘縮などを目標に治療。
4回で、腰痛はほぼ消失。肩こりは労作の量による。腰はその後に悪化を見ていないが、鍼灸を気に入って頂き、その後、時折疲労除去に12回まで来院された。その後は、病院での外来担当が増え、通院出来なくなり終了。
(コメント・・・脳外科医であるこの方とは、治療中様々な医学論議をすることができ、とても有意義な時を過ごす事が出来た。)  
ゴルフで起こった頚部痛 46才 女性 事務職
 来院10日前に、ゴルフ1番ホールで頚部痛発症。以後18ホールで痛みをこらえてラウンド。翌々日、痛みが引かず近所の整形外科受診。レントゲン異常なし。鎮痛剤、湿布は効果なし。3日後に総合病院の整形外科を受診。やはり鎮痛剤(ロキソニン)を処方され、日に5回服用。そのせいか、痛みはあまりひどくないが、頚部の運動制限がひどい。伸展異常なし。回旋右15度、左60度で、屈曲75度でいずれも後頚部に痛み誘発。時折頭部に痛みが放散。10日後に渡米予定で、それまでに痛みを取って欲しいとの事。
治療経過 10日間で出来るだけの緩解を目指し、間隔を詰めて治療することに。
1回で、初診時に比し、痛み半減。治療後より鎮痛剤を服用しなかったとの事。
2回で、痛みは4分の1に。
3回で、右回旋も60度まで可能になる。
4回目を最後に、帰国後不調なら再来院を指示して終了。(治療期間9日間)
(コメント・・・数ヶ月後に他の愁訴で来院されたが、頚部痛はその後も良好であったと確認した。)
梨状筋症候群と思われる下肢痛 78才 男性 無職
 来院2週間前に、右下肢全体、特に大腿から膝周辺までが痛みだす。近所の中規模病院の整形外科を受診、レントゲンで異常なし。湿布を処方され少し緩解。しかし来院3日前より症状が再燃し、次は違う方法で、と鍼灸に来院。
治療経過 腰部にはなんら変形も症状も見られず。またレントゲンで異常がなかった事、発症の仕方、症状の存在場所を総合的に考慮して、梨状筋症候群であるとの判断で治療。
1回で、治療後楽であったが、その後にもとに戻った。
2回で、一気に苦痛は激減。初診時に比し10分の1となる。
3回で、日常生活動作は良好。痛みも無くなり、4回目の来院で終了。(治療期間23日間)
(コメント・・・梨状筋症候群であるなら、痛みは激烈でも期待出来ますよ、と初回に申し上げ、その方針で治療したら、まさにその通りになった。この疾患は、ひどいときは立てない、動けない、座る事すら出来ない、という激烈なものだが鍼灸が著効を示す病態である。また10年来の友人の整形外科医と飲んだ際に「薬を入れなくていいから、細く長い目の注射針を1本深く刺してみ!多分治るから!」と言うと、是非ともやってみると言っていた。苦笑。) 

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