京都四条烏丸、滋賀栗東小柿。不妊症、突発性難聴、円形脱毛症、顔面神経麻痺、各種運動器疾患で本院新患5,305人(2023末)、年8000人以上の施術実績。

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過敏性腸症候群(IBS)

 過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、主として大腸の運動機能の異常で起こる病気の総称です。検査を行っても炎症や潰瘍など目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢、便秘、ガス過多による腹部の張りなどの症状が起こります。以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていましたが、最近では、大腸だけではなく小腸にも関係することなどから「過敏性腸症候群」と呼ばれます。当院では、自律神経、腸内細菌叢、腸管免疫という3つの視点から、日常生活を見直しつつ治療を進めていきます。
 本症は症状の現れ方によって、様々な分類法がありますが、ここでは症状により分類しています。様々な改善実績をご覧ください。
 さて2020年からは、この症状を専門的に扱う病院より治療手順の教示を頂き、また本症に特に詳しい鍼灸院と治療法の共有をすることにより、改善率が明らかに向上していると思いますので、お困りの方はご相談下さい。

混合型過敏性腸症候群

日本滞在中に発症した混合型過敏性腸症候群 20代前半、男性、アメリカから
 初診時に「Sensitive Intestine Syndrome(過敏性腸症候群の英名)」との事。来日(4ヶ月前)以来、食習慣の違い、様々なストレスで発症。発症当時は混合型(ガスと下痢)及び下腹部痛。下痢はビオフェルミンの服用で鎮静化。初診時はガス型に変化していた。毎食後1時間あたり十回を越えるガス。食事が怖く、2ヶ月で5kgの体重減少。発症から日が浅い(約4ヶ月)事もあり、治療3回で、食後のガスが「約3回/時間」に激減し、腹痛も改善。あまりの早さに、本人はかなり喜んでおられた。その頃、薬剤をビオフェルミンからサルファ剤に変えたこともあり、その後良好となる。
 この患者さんは、発症から日が浅いことと、油ぬきの食事を実行され、鍼治療と薬剤で改善された。しかし「ビオフェルミン」は英語では「バイオファーマン」というらしい。スペルを見ると、確かに!
小学生から発症した混合型過敏性腸症候群・10代後半女性、大学生
 12才頃より緊張すると腹痛を起こした。また下痢やガスが増え始める。高校1年生時に内科で投薬を受けるも1週間でガスも軟便もひどくなりすぐに中止した。その後、カイロプラクティックに3ヶ月通院するも改善せず。鍼灸も7、8回受けるが僅かにマシな程度。この状態で来院。
 治療開始半年で、ガスは半減、腹痛は3割程度、下痢は1〜2割にまで改善。春休みにサイクリング部の合宿に行けた。その後、春休みに帰郷されてから通院は途絶えた。
中学から周りに人がいると下痢ガスが起こる混合型過敏性腸症候群・30代前半、女性、百貨店勤務
 中学生から、人が周りにいると下痢とガスが頻発し、それはストレスに左右されていたが、それほどひどくはなかった。社会人になり悪化。狭い部屋で他人と作業するのが苦痛に。人といるとガスが出やすく、日に2回の排便も、ストレスで軟便や水下痢になる。この状態で来院。
 鍼灸開始後、3〜4ヶ月で症状は半減したが、そこから気が緩み、油もの、ケーキ、かき氷などを摂取するようになり、一進一退を繰り返した。とにかく食事も注意するようにして、更に良好になり、通院開始当初に比べて1〜2割にまで軽減し(ここまでで約10ヶ月)、その後2週間毎、3週間毎というように治療間隔を空けて、大きくぶり返さないことを確認し、終了。
15年間続く混合型過敏性腸症候群・20代後半、女性、会社員
 中学1年生の頃よりお腹にガスが溜まり始めた。その後何軒かの病院を受診するも異常なしと言われた。当院来院1年余り前に仕事中に激しい下痢に見舞われ、そこから下痢、便秘、ガスの繰り返しとなった。来院1年弱で、たまに不良な時もあるが、大体当初の1割くらいの症状に収束。飲酒などの影響で再燃することもあるが、翌日には通常の状態に自力で戻るようになった。そして治療間隔を徐々に空けても、大きな変動もないことを確認して治療を終了とした。
数年前からのガス型下痢型混合性過敏性腸症候群・10代後半、男性、高校生
 中学1年でガスが多いことに気づく。と、同時に軟便傾向にあった。その後2年生、3年生と徐々に悪化。ガスに加えて軟便、下痢、腹痛を伴うようになっていった。高校は電車通学であったが、家を出る前前、家最寄り駅、学校最寄り駅、学校到着とすべてでトイレに行っていた。この状態で来院。
 治療開始1ヶ月を過ぎて下痢と腹痛がほとんど消失。3ヶ月を過ぎて症状が約3分の1に。そこから治療間隔を空けても良い状態が維持できたので終了とした。
約20年前から続くガス下痢便秘混合型過敏性腸症候群・30代後半、女性、事務職
 高校生の際の席替えがストレスでガスが溜まるようになった。便通も不良、便秘と下痢が半々であった。治療開始後約1か月で改善が始まった。ガスの頻度はストレスに応じて変化が乏しいが、溜まる量が明らかに減り、苦痛は減少。約2ヶ月でかなり良好に鳴り、約5ヶ月で初回に比し1、2割の症状となった。そのときに怪我をして通院不可能となったが、状況がとても良いので終了とした。
約15年続くガス下痢混合型過敏性腸症候群・20代後半、女性、アルバイト
 小学生から下痢をしやすかった。中学に入りガスの溜まるのを感じ始め、転校で症状が悪化。ガス、下痢両方となった。高校で心療内科を受診するが医師から「高校を辞めたらいい」と言われ通院をやめた。次の消化器内科では3,4ヶ月服薬するも効果なく中止。大学に進学したが通学が困難となり退学。通信制で大卒資格取得。しかし卒後、定職につけずアルバイトをしながら症状の改善と就活を同時に進行していた。この状態で来院。
 ガス漏れはしょっちゅう。毎日下痢または軟便であった。治療開始後2ヶ月で良い日が出始めた。半年で症状が半減。自宅での呼吸法で自律神経の調整をしてもらいつつ、治療開始後約9ヶ月で症状は約4割となった。通院がかなり遠方であったので、ここで終了となった。
中学から15年以上続くガス下痢混合型過敏性腸症候群・30代前半、女性、自営業
 中学から緊張しやすい性格で、周りに人がいるとガスと下痢を催す。社会人になり病院で検査を受けるも異常なし。部屋で人と一緒に作業する仕事で症状は悪化。退職して自営業に。症状は寛解したが、今でも人といると症状が出現する。ここで来院。
 最初の5回くらいに治療はあまり変化なく、治療方針を変更してから症状の軽減が始まった。開始から約1年で、症状が7〜8割減少したところで治療感覚を空け始めた。その後は、ストレスがかかって症状が少しぶり返した時や、ストレスがかかる前に予防的に、年に数回来院されて安定した状態を継続している。

ガス型過敏性腸症候群

10年以上続くガス型過敏性腸症候群・20代後半、女性、事務職
 中学時代にガス型が発症。大きな病院を受診するも「空気を飲んでいるだけ」と治療無し。高校時代に腸ファイバースコープ検査、胃カメラ検査で異常なし。その後、薬局で漢方薬を服用し、症状半減するも、持続せず。医院で呑気症、気滞症とのことで漢方薬処方されるが2週間で体調不良となり中止。他院で腸内洗浄を行うが効果が持続せず。心療内科を受診し抗うつ剤服用も、効果無し。
 食欲はあるが胃もたれが激しく少食。ガスがたまると背部痛。便は太さ2cmくらいの短い物が切れて出てくる。ガスが出ないときはしゃっくりが出て止まらなくなる。治療開始した頃は治療中もしゃっくりがしばしば出現していた。生理の周期に合わせて顕著に症状が変化する(生理前と排卵期に悪化)。ガスは、多いときは日に三十回以上。またガスを我慢すると、まわりに聞こえるほどの大きな腹鳴がある。
 これらの症状が毎日とぎれることなく存在するので、公共の交通機関に乗れない、仕事が苦痛、デートが出来ないといった状況で、心理的なストレスは計り知れない。
 治療開始から約1年が経過して、症状の小さな波、大きな波がありながらも徐々に良好となり、症状は半減。しゃっくりは完全に消失。何をやっても効果が続かなかったので、徐々にではあるが快方に向かっており、デートも出来るようになり「人生の希望が見えてきた感じ」と喜べるまでに回復。その後も定期的な治療をを行い、最終的に完治。治療終了後は茶道の合宿なども快適に過ごされた模様。その後異なる症状で通院されたりしたが、症状は全く起こっていない。その後ご結婚され、お子さんも出産され、幸せに過ごされている。
大きな腹鳴を伴うガス型過敏性腸症候群・20代後半、女性、事務職

 12年前に発症。多い時には10分おきにガスが出る。心痛のあまりパニック障害となり、心療内科でパキシルを処方されたこともあった。今は大人になり、向精神薬は服用しなくなったが、ガスが腸内を移動する時の腹鳴は依然としてひどく、3m離れていても十分に聞こえるほど。腹部の膨満感も強く、仕事が毎日できない、外食出来ないなどの苦痛を伴っていた。また生理不順(周期35〜60日)もあり、その治療も並行して行った。
 治療は4〜5日毎を目標として、腸の症状は約2ヶ月でわずかの改善を感じ始め、8ヶ月位でほぼ気にならなくなった。月経もその頃には28〜35日周期くらいに落ち着いていた。治療開始後1年を経過して、ちょうど1年で月経良好、腹部症状も当初の2/10程度の安定を見て終了とした。バイオリンがご趣味であり、その後オーケストラにまで出られ、快活な生活に戻られた。
ガスが漏れ続けるガス型過敏性腸症候群・30代後半、男性、自営業
 約20年前より便秘気味で、ガスが漏れることに気づいた。学生時代大きな教室で、自分のガス臭が周りに存在していることに気づいた。その頃、内科、肛門科などを受信するも効果なし。就職して、上司よりガス臭を厳しく指摘され、反論できず退職した。その後、工場に勤務。サプリメントなど約50万円も使ったが、根治には至らない。この症状について有名な薬局で薬を買って服用し、ましになるも根治せず。人と一緒にいることがもはや不可能な状態であった。毎日が軟便傾向で残便感が強く、朝のみ5回トイレにいく。この状態で来院。
 ここまでこじれていると相当の期間が必要であるとお話したが、治療開始から5ヶ月程度で明らかな改善を見た。その後、時折来院されたが、当初のようなレベルには程遠く「気のせい」レベルであった。実はこの方、最初の頃は、治療室に入られるとかなりな臭いが治療室に充満し、消臭剤を撒かないと次の方に入室してもらえないレベルであった、、、とは、治療開始して、症状が改善してからご本人にもお話したことだった。
授業中が苦痛なガス型過敏性腸症候群・20代前半、男性、大学生
 高校2年生時より、授業中の腹鳴がひどくなり、特に人前でひどく朝からゆううつな日々を過ごしている。治療は5〜7日間隔で行い、徐々に改善を感じ始めて、治療開始から2ヶ月で2泊3日のテニス合宿に行ったが、おもったほど苦痛にならず、終了とした。
生活のリズム改善で終息したガス型過敏性腸症候群・20代前半、女性、大学生
 中学2年生の頃から、ガスが溜まりすぎて不本意に出そうになる。腹鳴もひどい。高校3年生まで徐々に悪化していたが、大学に入り更に悪化。授業中の頻尿(尿意頻回)も起こっていた。大学の検診センターや三つの内科を回るも、気のせいと言われたが、次の病院で投薬を受けかなり改善。しかし日によって症状の差が激しく来院。開始半年で波はあるも、かなり改善。また、就寝を早めたら症状が沈静化することも実感し、生活リズムを守りつつ終了とした。
パニック、うつに発展しかけたガス型過敏性腸症候群・20代前半、男性、学生
 15才高校へ進学してガスが溜まって腹痛を起こすようになった。乳酸菌、漢方薬、内科にて服薬数種を用いるも徐々に不良となり、パニック様の精神状態となる。高校卒業後、うつっぽくなり心療内科でSSRI製剤を処方され、ストレスや症状は減少。20歳になり根本的な改善を目指し、再度内科を受診。諸種服薬するも効果なし。オリキュロセラピーではメンタルの状態は改善されたが、腹部症状は改善せず。2〜3年計画での医学部進学を目指して予備校に通い始め、当院に来院。
 初診時は、そういった症状に加えて常時軟便であった。治療開始から10回の治療で、腹部の症状は半減した。治療開始から約3ヶ月経って、5教科7科目の過酷なセンター試験も無事受験できた。その後、症状の多少の上下もあるが、当初に比し上々との事で治療開始から半年で終了とした。
会議や仕事に支障を来たしていたガス型過敏性腸症候群・30代前半、女性、会社員
 高校一年ころから腹鳴やガスの移動を感じる頻度が増加。大学卒業就職でずっと座って仕事をして、また会議中などでも1、2時間毎にガスをもよおし、腹鳴を常に気にしている。便通は日に2〜3回で軟便。転勤とともに通勤時間が長くなり苦痛が増加。この状態で来院。治療開始から4、5回で波があるものの効果を実感し始めた。適宜治療を修正しながら経過を見て15回の治療で、自覚症状は初回に比し3〜4割となり、治療間隔を10日から2週間へと空けてみたが、症状はひどくならなかった。仕事などでもさほど苦にならなくなったのでここで終了とした。
中学生から腹痛、下痢を伴いガスが頻発するガス型過敏性腸症候群・20代前半、男性、学生
 中学2年生からガスが頻発し、腹痛や下痢を伴っていた。心療内科で安定剤を処方され高校生でも服薬。しかしガスは終息せず、大学入試に至り腹痛も再燃。大学在学中は、2〜3分毎に腹部に異変を感じた。治療開始後、5回で休日はかなり軽減。3〜8割の症状で上下していたが、治療17回目で治療方針を転換。その直後から大きく改善し、症状は4〜5割で安定。治療開始から半年で「このくらいなら治療の必要を感じない」というレベルになり、一応経過観察とし、予後が良ければ終了とした。
中学生から腹部に張りを感じ徐々に悪化し大学を休学したほどの過敏性腸症候群・10代後半、男性、学生
 中学3年生からガスが頻発し、腹痛や下痢を伴っていた。高校を継続不可能となり通信制に転校。心療内科で服薬するも改善せず不良は続いた。折角入学した大学を1回生2学期から休学。この状態で来院。症状がかなり強かったものの治療開始5回で改善が始まり、10回でかなり良好になり治療間隔を広げた。その後も症状のぶり返しもなく、計13回で良好となり、復学の自信もついて終了とした。
19才から自覚、約20年間続く過敏性腸症候群・40代前半、女性、事務職
 19才頃から腹部の張りを自覚し、通勤が苦痛となっていた。お腹が張りガスが漏れるのを自覚。会社にいるのも苦痛となる。動き回る仕事のほうが良いと、病院の医療クラークに転職。その後ずっと症状の上下を繰り返していた。来院前月より、バスにのること、仕事が辛くなってきた。
 来院時には、腹部の張り、夜間の下痢と腹痛。便秘するとガスが増える。乗り物で人が多いとガス漏れがひどくなる。この状態で来院。治療8回で下痢や便秘がましになり、日々普通に排便し、症状も半減。16回の治療で、症状はコンスタントに3割以下に収束。その後約3週間経過を見たが症状の再燃がなく、本人の希望により一旦治療終了とした。
12才から寛解と再燃が続く過敏性腸症候群・40代前半、女性、事務職
 中学1年生頃よりお腹の張りや痛みを感じ、トイレに行っても排泄が出来ない。冷えると増悪。大学からは良かったが、30才頃から職場のストレスで再燃。以後、職場をいろいろ変わった。今も、周りの人が気になる。職場に入ると不良。軟便とガスがある。この状態で来院。
 治療8回で苦痛が半減。その頃の服薬はストッパとビオフェルミン。10回の治療を経た頃より更に良好となり、治療感覚を2週間おきとした。最終的に15回の治療で、ビオフェルミンのみで苦痛は初回に比し3〜4割となり快適とのことで、治療を終了し、経過観察とした。
ガス漏れが我慢できなくなってきたガス型過敏性腸症候群・20代前半、女性、学生
 2年前からガスが勝手に出そうになるが、当初は我慢できていた。が、半年前から我慢しきれず出てしまうようになる。消化器内科通院、サプリメントなども効果を感じず中止。授業中のガス漏れがつらいと来院。
 治療開始から徐々に効果があったが、半年くらいでなお良い人悪い日が混在し、その差も大きかった。再三治療法の修正を行い、ようやく8ヶ月で無症状の日が出始めた。治療開始後1年3ヶ月で東京での就職説明会に出席したが、往復の移動中も説明会中も症状が全く無く、これにて終了とした。
高校生の時に発症したガス型過敏性腸症候群の再発・30代後半、女性、医療職
 高校1年生の時にガスの溜まりを感じ始めた。その後、大学進学、就職の変化の中で、良い時も悪い時もあったが、来院1年半前に、レストランで食中毒で下痢と嘔吐をしてから、症状が再燃、ガスが多く溜まりだし、漏れ始めた。周囲の人にも気付かれるようになり、上司に相談し個室で仕事をするようにしてもらったりした。かなりな遠方からの通院であったので、月に1度は当院に来院され、他の週は近隣で当院と同じ設備の院で受療してもらった。
 通院開始から1年余り経過し、症状は3分の1くらいになり安定しつつあったところで、コロナの影響で通院が途絶えた。
高校2年生から発症したガス型過敏性腸症候群・10代後半、女性、大学生
 高校2年生から緊張するとお腹が鳴ったりガスが溜まり始めたクラスにも同じ症状で悩んでいる子が臭ったので、自分もガスが漏れているのではと怖くなり、後ろに人がいることが苦痛に感じ始めた。初回来院時には、腹鳴はましになっていたが、肛門付近の違和感があり、人といることでガスがよく溜まるようになっていた。
 通院開始から4ヶ月余り経過し、症状は半減。その後も安定しつつあり、気にしないようにしたらあまり苦痛でなくなったとのことで経過観察となった。
6年前からのガス型過敏性腸症候群・20代前半、女性、大学生
 もともと便秘傾向であったが、中学3年生からガスが無意識に漏れるようになってきた。消化器内科で投薬を受け便通は良くなるが、ガスについては変化がなかった。昼食後には意識してガスが出るのを止めている。じわじわと悪化している感じ。この状態で来院。
 治療開始後3、4ヶ月で症状の半分くらいは改善したものの、そこから改善が停滞。その後も根気よく継続されて症状は3割程度にまで改善した。ここで就職のために転居することになり、治療終了となった。
5年前から肛門付近の違和感が強いガス型過敏性腸症候群・10代後半、男性、高校生
 小学生の頃より毎食後に便意があるが排便できない。または少量の排便。2、3日に一度大量に出る。近年になり、授業中にガスを催すと、肛門付近の違和感、熱感、突き上げるような感じで、まっすぐに座れなくなる。便意は日に20回を数えるほど増加。休み時間を利用して一日に10回以上トイレに通う。この状態で来院。
 ガスもさることながら、肛門付近の違和感や痛みをどのように低減できるか、通常より細やか且つ強めにに刺激量を調整したところ、治療開始より3ヶ月ほどで改善が軌道に乗り、開始約7ヶ月で悪くても3割程度の症状に収束するようになり、自己申告により治療終了とした。
下腹がポコポコと鳴りガスが漏れるガス型過敏性腸症候群・20代前半、女性、大学生
 1回生頃より下腹でポコポコと音がするようになり、その後ガスが漏れ始めた。一人暮らしの生活の乱れかも知れないとの事。その後、家族からもガス漏れを指摘された。海外留学で症状は悪化。下痢や便秘は伴わず、ガスのみの症状。
 4回生秋の来院で、このままでは就職してからも不安とのことで、なんとか在学中の改善を目指した。卒業直前にはなんとか3、4割程度の症状にまで改善。就職(地元就職で転居)してからややぶり返したが、遠方から定期的に通院を継続し、社会人一年目の夏には気にならなくなり終了とした。
ダイエットをきっかけに始まったガス型過敏性腸症候群・20代前半、女性、事務職
 中学生の頃に過度のダイエットを行った(50kg→38kg)。その頃よりガスが増え始めた。その後、内科に行くが整腸剤のみ処方。高校卒業まで席を一番うしろにしてもらうことでしのいできた。社会人3年目となりガスはやや良好ながら漏れている自覚があった。最近になり水様便が増えてきた。この状態で来院。
 治療開始後約3ヶ月でかなり良好になり一旦経過観察としたが、その後再び悪化。再開して約半年間加療し、焼肉やケーキバイキングに行けるようにたった。この頃生理不順もしくは稀発月経の治療を開始。カウフマン療法でホルモン剤の服用でやや不良なときもあったが、概ね良好で終了とした。
15年間悩んでいたガス型過敏性腸症候群・20代後半、女性、事務職
 中学生の頃からガスが漏れ始めた。高校生の時には塾で腹鳴もあった。大学生になって月経不順が始まる(半年飛んだり)。就職して3年目、周囲の人にガス臭を指摘された。心療内科で新薬と漢方薬を処方されるが医師から、気にしないことと言われて止めた。鍼灸を半年間受けて少しましになったが大きく変わらなかった。消臭パンツを常用。10秒ごとにガスが漏れる感じがする。この状態で来院。
 治療開始後約3ヶ月で症状は半減したが、そこからは徐々にしか減少せず、コンスタントに3割以下の症状に収束するのに計約1年間を要した。その後屋外で作業する仕事に転職してからは、ストレスも無く症状も安定し、治療終了とした。
受験ストレス(?)で発症したガス型過敏性腸症候群・20代前半、男性、大学生
 高校3年生のときに便意を催す回数が異常に増加。大学では授業に集中できなくなるまで悪化していた。薬剤で抑制するも依存している気がするとの事。大学院に進学したが、このままの状態で就職は自信がないと来院。
 治療開始から3、4ヶ月で気にならない日が出てきた。7ヶ月でほぼ快適な日が増えてきた。その後さらに改善安定して、初回に比べて0〜3割程度の症状となり治療終了とした。
小学5年生から発症したガス型過敏性腸症候群・10代前半、男性、高校生
 小学5年生のときに発症。食事後便意を催すがトイレに行っても出ない。昼食後は毎日トイレに行く。ご飯を食べるとさらに不良。高校に入り、授業中にガスを催すと真っ直ぐに座れない。また漏れている感じあり。このままの状態で勉強できないと、お母さんに連れられて来院。
 治療開始から2ヶ月で少し良好。ここで治療方針の修正を行うと、症状は一気に軽減。4ヶ月で症状半減。8ヶ月でほぼ快適な日が増え、治療感覚を2週間おきに減らしても再燃なし。本人曰く「もうそろそろいいかな」ということで終了とした。その後手の痺れで2回来院。それも改善。その後、親御さんも別症状で長く治療に通われていた。
30代のストレスで排便障害から発展したガス型過敏性腸症候群・50代前半、女性、会社員
 30代のころプライベートで大きなストレスがあり、普通に排便できなくなった。食事も取れなくなり体重も8キロ減少。40代に入り、ガスが異常に溜まり始めた。お腹が張ってもガスが出ないので苦痛。さらに頻尿で勤務中に10回も行く。この状態で来院。
 50代の方はこういった体質が固定化して、治りにくいことを告げた上で治療を開始。ゆっくりとしかし確実に症状は減少。3ヶ月で4割減少。半年で6割減少。その後、残存症状が3〜4割で揺れ続けたが、1年余りその状態を維持していたら症状が漸減し始め、残り2割以下となり、生活に支障がなくなってきたとして終了。
高1から始まったガス型過敏性腸症候群・20代前半、男性、学生
 高校一年生の頃から、排便しても残便感が続きガスも常にある感じを自覚し始めた。以後、徐々に悪化し、今が最悪の状態。ここで来院。
 治療開始から2ヶ月半で、症状は4割減少。このまま治癒に導けるかと思ったが、治療を様々アレンジしても残存症状6割から軽減していかない。仕方なく終了とした。
小6から始まったガス型過敏性腸症候群・30代後半、女性、 会社員
 小学校6年性頃から、ガスが溜まって不意にでてしまう。食生活で改善しようとしていたが、調子悪い状態が持続。内科で薬をもらって服用したら、便秘や下痢は良くなったが、ガスが貯まることは変わらなかった。ここで来院。
 治療10回で症状は半減。15回でさらに良好に。20回を経過したころ症状は3割以下で安定するようになった。開始から約8ヶ月を経過して、ストレスがかかっても症状の再燃が見られないので、ここで終了とした。
下痢型から始まったガス型過敏性腸症候群・50代後半、女性、 会社員
 6年前に腹部の手術をしてから、軟便が多く、油物を食べると下痢になる。それが気にならなくなってから、次にガスが溜まってお腹がはる状態に移行。病院で過敏性腸症候群の診断を受けた。また直近から逆流性食道炎になる。何軒ものクリニック、時には遠方までも通院したが、大きな改善は見られず症状の波がある。ガスは日に5〜30回、平均10回出るとのことで、日常生活の苦悩が窺い知れる。ここで来院。
 治療5回で、症状が4割減少。15回で、食べ物によっては悪化するがそれでも7割くらい減少しているとのことだったが、事情でそこから通院できなくなった。更なる改善が見込まれたのに、中断は残念。

下痢型過敏性腸症候群

対人的緊張で悪化する下痢型過敏性腸症候群・30代前半、男性、会社員
 24才頃より下痢型の過敏性腸症候群との診断を受け、内科にて投薬(漢方薬、頓服を含む4種類)を受け、ある程度症状は鎮静。しかし昼食後に必ず下痢や軟便、また初対面の取引先と会ったりすると顕著に下痢となる。
 治療開始1ヶ月を超えたあたりで、昼食後の便意が消失したり、トイレに行っても普通便となった。治療開始4ヶ月頃より下痢がほとんど消失。開始半年でほぼ良好となり、その後お見合いやデートを経ても、症状が再燃すること無く終了とした。
日々水溶便が常態化した下痢型過敏性腸症候群・40代前半、男性、会社員
 3年前より徐々に軟便となり、2年前より悪化。現在は、ほぼ毎日が水様便、時として軟便、という状態で来院。奥様が当院に通院されていて、トイレの掃除が大変で何とかしてほしいとご相談頂き、ご主人に受療を勧められた。6〜7回治療後、下痢が顕著に減少し週に1、2度になる。治療開始後4ヶ月で下痢はほぼ消失し、日々快便となる。通院中の奥様も本当に喜んでおられた。
出勤前のみ症状が出現する下痢型過敏性腸症候群・50代前半、女性、介護職
 もともと時折来院されていたが、ある日、出勤前に下痢をするようになったと来院。聞くと、出勤前に必ず下痢になり、5〜15回もトイレに行く。急遽、いつもの治療よりこちらを優先することにした。発症からまだ2、3ヶ月しか経過してなかったので、治療5回で速やかに改善を見た。
出勤時の不調から始まった下痢型ガス型混合性過敏性腸症候群・20代前半、女性、接客業
 数年前、出勤途上で便意が強くなり始め、次第に各駅停車の電車にしか乗れなくなった。次第に悪化して、帰路でも同様の状態になっていった。その後、退職出産したが、買い物途中でも常にトイレに近いところでないと不安を感じ始めた。ビオフェルミンやストッパを服用するも、軟便から水様便が普通になってた。この状態で来院。
 治療開始後、約3ヶ月で症状が半減。年でトイレに駆け込むことが無くなった。治療開始8ヶ月で、常に不安はあるが身体症状は1〜2割に減少し、一旦終了とした。
3年前胃腸炎から始まった下痢型過敏性腸症候群・20代前半、女性、接客業
 3年前に胃腸炎にかかり、以後下痢気味となる。バイト中に我慢してもガスが漏れることに気づいた。胃腸科で2年間下痢止めを服用するが、その後も徐々に悪化。現在も軟便が続く。接客時には緊張で症状が強い。この状態で来院。
 初回来院され治療を行ったが、かなり遠方(当院まで1時間半以上)からの来院で、当院に勤務していた奈良市の「龍源堂」の森田先生に治療の引き継ぎを依頼した。その数カ月後、完治終了との報告があった。
幼少期からの下痢型過敏性腸症候群・40代前半、女性、音楽家
 幼少期よりお腹が弱く、下痢をしやすかった。中学の部活動のストレスで急激に悪化。就職後に昼夜逆転の生活で自律神経が乱れて、下痢が常態化。その後音楽家に転身するも、40代に入り外食後は必ず下痢をするようになった。最近は、一週間ごとに良い週と下痢が多い週が交互に来ていた。この状態で来院。
 治療開始後、速やかに改善が始まり、約4ヶ月で症状は1、2割となった。外食の油料理などさえ控えたら大丈夫とのことで治療終了とした。
2年前からの下痢型過敏性腸症候群・10代後半、男性、高校生
 幼少期からお腹が緩い(軟便〜下痢)傾向にあった。進学校に入り高校1年生から下痢傾向が始まった。2年生より明らかに悪化。帰宅後に何度もトイレに行く習慣となった。医師より「過敏性腸症候群」との診断。3年生より更に悪化。腹痛、腹鳴、日に7、8回の下痢をするようになった。 
 進学校のなので受験を控えてストレスは増す一方で、改善に時間を要した。半年で良好な日も出始めたが、良い日と悪い日の差が激しい。しかし根気よく通院され、受験前にはかなり良好になった。しかし受験当日ストレスで急激に悪化し、家から出られなくなった。浪人を覚悟し、治療に専念。夏頃にはかなり良好となったが、中断によりその後は不明。
外国の屋台で食事をしてからの下痢型過敏性腸症候群・10代後半、男性、高校生
 高1の終わり、外国の屋台で食事をして下痢を起こした。帰国後通学途中や授業中に腹痛を起こすようになる。複数のクリニックで投薬を受け、多少ましになるが、修学旅行(外国)で再発した。学校の保険教諭に勧められて来院。
 午前中が特に不良で、遅刻が多い、または保健室登校が多かった。通常の便意がない代わりに必ず腹痛を伴う。ときには腹痛のみのときもある。この状態で治療開始。1ヶ月あまりの治療で症状は半減したが、その後は試験勉強で、通院が途絶えた。
(コメント・こういう場合は、腸内細菌叢や腸管免疫の異常が考えられる)
半年間下痢が続いた下痢型過敏性腸症候群・20代後半、女性、会社員
 会社の異動の前からストレスが増え、異動から下痢が続くようになった。消化器内科で投薬を受けたが服薬をやめると下痢が再発するので、他に治療法がないかと当院に来院。
 ガスや腹痛はほとんど無く下痢のみであった。また子供の頃から手掌多汗もある。治療開始後少しづつではあるが改善。約8ヶ月で沖縄旅行で豚しゃぶを食べたが、それでも症状は初めに比べて4割程度。その他は2割程度に収まるようになった。その後さらに安定し、焼き肉などでも症状は起こらなくなった。ここで終了。

便秘型過敏性腸症候群

頑固な便秘型過敏性腸症候群(または習慣性便秘)・20代前半、女性、保育士
 5年前より便秘傾向が始まる。短大に進学してから寮生活となり、生活のリズムが乱れて悪化し、この頃は排便が4〜7日に1回。就職してから、生活のリズムが整うが便秘は改善されず。近医で便秘薬を処方されるも下痢っぽくなり中止。黒酢、梅肉、プルーンなど試すも改善せず。毎週休日に自宅で腸管洗浄を行うようになる。この状態で来院。
 初診時、聴診すると腸蠕動音がまったく聞こえず、極めて腸管が動いていないように思われた。治療開始3ヶ月で平日にしばしば快便な日が現れる。治療開始5ヶ月で、出ない日が週に2日ほどになる。治療開始半年で一旦終了とした。その2ヶ月後に肩こりで来院されたが、便秘は再燃しておらず、左下腹部に便塊も触知できず、極めて良好な状態を維持されていた。

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