メニエル氏病は一般的に、回転性めまい、耳鳴り、難聴、耳閉塞感を伴い、内リンパ水腫が確認されたものをいいますが、中には、めまいを伴わず、聴覚障害のみが存在する場合を蝸牛型メニエルと呼ぶことがあります。では、突発性難聴と蝸牛型メニエルとはどのように異なるのでしょうか。
病理的には、内リンパ水腫の影響が半規管、時に蝸牛に及ぶものを言いますが、私達が日常的に多く遭遇するのは、突発性難聴と診断され、その治療中または時を経て、再度聴力が低下するなどの再燃をきたした時に、診断が「メニエルだったかも知れない」と変更されることです。それほど耳の疾患の診断鑑別は容易ではないのです。
メニエルも、治りやすいものもあれば治りにくいものもあり、耳鼻科医を悩ませているところですが、鍼灸でも同様です。しかし薬剤の目的、作用機序と鍼灸の作用機序が異なるために、薬剤で芳しい効果が得られなかった場合に、鍼灸が効果を発揮する場合があります。具体的には、各症例をご覧ください。
これも鍼治療と低出力レーザーを使用して治療します。
またメニエルとは異なりますが、他にめまいを引き起こす疾患については、「めまい」のページをご覧ください。