鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
こんにちは。湯浅です。
先日初診の「突発性難聴」60代男性患者様
仕事上、移動が多いが30代の頃からパニック障害を患っている為電車に乗れず、車を運転するしかない。聴力の左右差があると運転に差し支えるという事。
どうしても聴力を回復したいとおこしになりました。
様々な院のHPを読まれた上で当院を選んで下さりました。
難聴だけでなく7年前からの耳鳴り、こもり感やパニック障害、強烈な肩こり等とても大変な状況なのですが、ご本人の目的はとにかくまずは聴力を回復したいという事。
ですので初診では難聴に対する当院の治療を説明させて頂きました。
鍼だけでなく、レーザーも不安があるという事。
お仕事上、レーザーと聞くと侵襲性の高い工業用等を思い浮かべて怖いという事でした。
そこで、当院で使用しているレーザーについての作用機序や鍼とレーザーの治療目的等をしっかりお話させて頂くと、当院ならではの鍼灸治療とレーザーの融合できる点に期待をしていると仰って下さいました。
レーザーと聞くと何か得体の知れない不安や抵抗を感じる方は少なくないと思います。
私自身がそう感じていた為、使用するにあたり色々調べてきたのですが、これまでに本当に沢山の実験が行われ、さらに背景の理論もしっかりしていますし、その効果も実感しています。
そして今回は難聴に特化して説明しましたが、実はこの患者様の不調すべてがレーザーによる星状神経節照射によって改善の可能性があるのです。
この患者様の終了時、全ての症状が改善している様にしっかり頑張っていきます。
こんにちは。湯浅です。
もうすぐ迎える私塾でのプレゼン。
私と林先生の草津チームは『突発性難聴』をテーマに決め、
沢山の医学論文に目を通しています。
改めて、論文を読み込む為に必要となる基礎学習の大切さを感じております。
高校生物や数学に始まり、統計学や免疫…
更に深く追求するのであれば英語論文を訳さなければならないケースも出てくるでしょう。
この様な学習は、鍼灸治療と一見関係ない様ですが、『突発性難聴』などの治療においては大切です。
例えば『突発性難聴』で当院に通院される患者様は多いですが、先ずは病院での治療を受けておられる方ばかり。
病院でよくならなかった、という方が次の手として選んで下さるケースが殆どであるからです。
その様な患者様の治療にあたる際、
病院での診断や検査結果、治療への理解が深いと、より正確な病態把握ができ、より適切な治療を行えると考えています。
現時点で分かっているより信憑性の高い情報としての論文を読み込む際に、やはり基礎学習の知識は共通言語として必要ですね。
もちろん、必ずしも西洋医学的理論根拠が伴わないといけない、とは思いません。
まだまだ解明されていない事も沢山ありますし、まして人間の身体は理屈通りにコントロールできるものでもありませんしね…。
ですので、東洋医学的な病態把握のみで解決できる事もあるのでしょうね。
ですが、西洋医学的な知識は患者様との共通言語でもありますので、当院はそういう視点から学習を進めていきたいと思っております。