No.88の記事

共通言語

こんにちは。湯浅です。


もうすぐ迎える私塾でのプレゼン。

私と林先生の草津チームは『突発性難聴』をテーマに決め、
沢山の医学論文に目を通しています。


改めて、論文を読み込む為に必要となる基礎学習の大切さを感じております。

高校生物や数学に始まり、統計学や免疫…
更に深く追求するのであれば英語論文を訳さなければならないケースも出てくるでしょう。


この様な学習は、鍼灸治療と一見関係ない様ですが、『突発性難聴』などの治療においては大切です。


例えば『突発性難聴』で当院に通院される患者様は多いですが、先ずは病院での治療を受けておられる方ばかり。

病院でよくならなかった、という方が次の手として選んで下さるケースが殆どであるからです。

その様な患者様の治療にあたる際、
病院での診断や検査結果、治療への理解が深いと、より正確な病態把握ができ、より適切な治療を行えると考えています。

現時点で分かっているより信憑性の高い情報としての論文を読み込む際に、やはり基礎学習の知識は共通言語として必要ですね。



もちろん、必ずしも西洋医学的理論根拠が伴わないといけない、とは思いません。

まだまだ解明されていない事も沢山ありますし、まして人間の身体は理屈通りにコントロールできるものでもありませんしね…。

ですので、東洋医学的な病態把握のみで解決できる事もあるのでしょうね。



ですが、西洋医学的な知識は患者様との共通言語でもありますので、当院はそういう視点から学習を進めていきたいと思っております。