鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
こんにちは。湯浅です。
通院中の妊活患者様、立て続けに就職が決まりました。
妊活に集中するためにお仕事を辞めていた方ばかり。
色々考えて、やっぱり仕事を再開したいと思われたそうです。
自分のスキルが通用するのか、妊活と両立できるのか、妊娠した後で迷惑をかけないか…など、不安を感じておられましたが、一歩踏み出された結果、みなさんご希望の職に就けた様です。
ブランクもあり、妊活の最中に仕事を始めるのは相当な勇気が必要だったのではないかと思います。
その中でも時間を作って週1や5日おきの治療ペースを守り通院して下さっています。
みなさん、生活のペースが掴めるまで頑張って下さい!
鍼灸に貴重な時間を割いて選んできていただいているという事を常に念頭におき、
最短で結果を出して頂ける様に最大限努力を続けようと改めて思いました。
こんにちは。湯浅です。
先日、患者さんとの会話で日本の不妊治療は遅れているのか≠ニいう事が話題になりました。
日本は世界的に見ても不妊治療施設が多く体外受精の実施も多い割には出生率が低いからです。
この事実のみ知ると、日本の不妊治療技術は低いかの様に受け取れます。
それ以外にも、卵子提供や着床前遺伝子診断(PGD)や着床前スクリーニング(PGS)などの技術も一般的には行われていない…等も遅れている≠ニいう事になるのかもしれません。
本当にそうなのでしょうか。
ジャーナリストの宮下洋一さんが『卵子探していますー世界の不妊・生殖医療現場を訪ねて』(小学館)という著書の中でこの点に触れておられました。
要は誰の為にどの様な技術や制度をどこまで使うのか、その為にガイドラインや法制度をどこまでもうけるのか、等が国の倫理観によって異なるという事です。
赤ちゃんが欲しい両親の為なのか、産まれてくる赤ちゃんの為なのか…
国の倫理観といっても各個人の倫理観とはまた異なる為、なかなか難しいですね。
そもそも国の倫理観を決めているのは誰なのか…等も考える必要がありそうです。
又この本では日本女性が国内で不妊治療をする際の問題、資金的、男性の意識の低さ、仕事と出産の関係等についても追っています。
不妊治療に携わる方の葛藤は本当に様々ですが、
その葛藤の背景にあるものや国外の事情を知る事で、何か少しでも解決できる事もあるかもしれません。
しっかり読んで考えていきたいと思います。
こんにちは。湯浅です。
当院に婦人科疾患の治療を希望されるのは、不妊症の方ばかりではありません。
先週、ご卒業の『子宮内膜増殖症』の患者様。
まだ30代前半にも関わらず、子宮摘出の手前という状況で来院されました。
新婚時、生理不順でのギネ受診で内膜の異形成や厚さの異常を指摘され、一通り検査後に診断。病院で長期間に渡るホルモンコントロールと内膜掻爬という治療を続けておられました。
80%以上の方が1クール(半年間)で治療完了となるにも関わらず、治らず2クール目に入ってしまった直後、当院の治療も一緒にやってみたい、とお越しになりました。
この2クール目でも変化なければ、子宮体癌を予防する為の子宮摘出も医師より示唆されているという事でした。
初診時、ご本人は勿論できれば出産したいけれど、それどころでは無いからしょうがない、と淡々と仰っていたのが印象に残っています。
来院時は、黄体ホルモン剤継続服用中でしたので、毎週期の月経量の変化等による治療効果が分かるものではなくモチベーションが保ちにくかったのでは無いかと思いますが、
必要な治療ペースを約半年間ほぼきっちりと続けて下さいました。
そして、先週2クール目がおわり、ついに「異常所見無し、治療終了」と医師より伝えられたと、ご報告下さいました^_^
実は、この報告を頂く前にこの患者様とは次のステップ、つまり不妊治療の話しもすすめていたのです。
状況が状況だけに、今後は直ぐに体外受精にすすむ予定との事。
その際のギネ選びや受診時期や体外について、当院での不妊治療について等、色々なお話をしていました。
これ迄の経緯や年齢などから、卵子の質等についてそもそも問題有るのかどうかも分からないので、
「先ずは採卵の結果次第で必要があれば当院の治療を受けて頂いたら、そして移植が決まれば是非とも戻す周期の生理が始まった時から…」というお話なども。
次にお電話頂ける時はいよいよ、妊娠に向けてのタイミングであるかと思うので、何だか待ち遠しいです。