No.85の記事

お電話

こんにちは。湯浅です。


先日、朝一番にとても嬉しいお電話を頂きました。

「先生、今日院の近くに寄るので、お手紙を受け取りに行きますね」

というものです。


当院では、妊活患者様が妊娠され、安定期に入る週数まで来ていただいたうえで、ご卒業を迎える際にはお手紙をお渡ししています。

その患者様も、もちろん妊娠卒業された方ですが、
妊娠判定後からの出血やつわりなどで緊急入院される事となった為、卒業の日を院では迎えられなかったのです。


その方は20代とお若いにも関わらず不妊治療の歴は長く、辛い経験を何度もされておられました。

初来院の直前も数回目の体外受精で妊娠判定陰性になったばかり。

しばらく病院通いをストップし、その間に体も気持ちも整えたい、と当院の治療を選ばれました。



本当にきっちり定期通院して下さり、
開始から数ヶ月経過し、そろそろ卵質向上の為の治療効果が出始める頃であるし、気持ちも元気が出て来た、という事で採卵。
その結果得られた受精卵で見事妊娠されました!

ですが、それまでにも2回、流産されておられた為、もちろん楽観的ではありません。


そして大量出血、妊娠悪阻…
とってもとっても、不安が大きかったと思います。

そんなしんどい中でも、退院したら治療再開します、とお電話を下さっていました。


やっとつわりがおさまり、赤ちゃんも無事に育ってます、というお電話頂いた時には思わず涙が…。

その時にはもう赤ちゃんは安定期に入っており、それならまた手紙をとりに寄りますね、という話をしていたのです。


先週、立ち寄って下さった時には随分お腹が大きくなっていました!

すっかり元気になられ、次は二人目の時にお会いしましょうと笑顔で帰っていかれました。


全ての妊活患者様が笑顔で卒業されます様に、改めて願います。