No.75の記事

イメージの大切さ

こんにちは。湯浅です。


顔面神経麻痺で通院中の患者様。

2ヶ月前の筋電図やスコアー等の結果を元に、当初より考えておられた手術の相談を形成外科医となされました。

結果、まだ神経と筋の機能が残っているからそれを伸ばしていきましょう、という話になったそうなのですが、
その方法として提案されたリハビリ方法を伺って驚きました。


まず一つとしては物理的に外から刺激を与える事。
マッサージや顔ヨガ等のセルフケアや、鍼灸治療もここに入りますね。これは一般的なリハビリというと思い浮かぶ事。


意外だったのがもう一つ。

自分の顔の神経が筋肉に繋がっているというイメージをしながら、動かしたい筋肉に触れて下さい、というもの。
それによって脳に誤解をさせるのが目的との事です。

このイメージトレーニングが前者と同じ位大切だと指示があったそうです。

確かに、プロスポーツ選手などが試合直前にイメトレをしてパフォーマンスを上げるとか聞いた事はありますが、日常のリハビリの現場でも取り入れられているんですね!


ただ、患者さんによると実際にするのはすごく難しいとの事。

そこで、顔面の骨、筋肉、神経の解剖を軽くお伝えしたあと、しっかりイメージする為にご自身でも詳しく勉強されてみては?を提案し、自分の国家試験時の勉強法等軽くお伝えしてみると、

それ良いですね!でもあの解剖の生々しい写真をみるのはちょっと…とのお返事^_^
確かに、見慣れないとキツイかもしれませんね 笑

でも頑張ってみると言って頂けましたので、私も更に深く勉強しておこうと思います!

国家試験での勉強がこんな所で役に立つとは…笑


スポーツやリハビリに限らず、能動的に良いイメージを脳に思いこませる事で日常生活を少しでも明るく幸せに過ごせるのかもしれませんね。

更に、イメージという漠然としたトレーニングでも、効率的に結果出す為には勉強が必要だなぁということも考えた出来事でした。