No.71の記事

データの必要性

こんにちは。湯浅です。


3月19日(日)不妊鍼灸ネットワークの公開講座が京都で開催され、当院も参加させて頂きました。


『鍼灸を検証しよう!』というメインテーマのもと、

・データを取るためにどんな思考が必要か
・その思考の為にどれ程地道な作業が必要か
・それに正面から向かう事の大切さ
・外から見た鍼灸の現状を知り、どうしていく事が必要か

など、とても深く学ぶ事が出来ました。



さて、このブログを読んで下さる方の中には、
我々鍼灸師がデータをとる必要性が分からない、と思う方もおられるかもしれません。

身体の事だけ深めたら良いんじゃない?と思われるのも当然なのですが…


データをとることは、それを検証する事で自分の行っている治療の曖昧さをなくしていき、結果的により良い治療法を考える手段になるのです。


鍼灸治療というのは多様性があり、こういう症状にはこの方法という共通がありません。

それは色々やってみれるという良い面もあるのですが、 曖昧さが入る余地もあるのです。

治療を受けておられる患者さんは、自分が受けている治療に関して、果たしてより効果的なやり方が選ばれているのか、なんて分からないですよね。


日々の治療の中で感じる疑問などをデータ化する事で、そのやり方で良いのか否か、又何が必要なのかが具体的に見えてくるのです。

自分のやっている事を振り返るという、苦しい地道な作業と向きあっていかないとな、と改めて思います。

実践されている中村先生や先輩方を追いかけ、努力しなければ…

日々の臨床を見直したいと思います。