No.55の記事

新患さん

皆さん、こんにちは。
湯浅です。

今月から通院されている顔面神経麻痺の患者さん。

治療中、その方の趣味であるバレーボール話の中で、『先週、突き指したんですよ。腫れが中々ひかなくて…』と仰ったので、

慌てて、そちらの治療も一緒にさせて頂ける事をお伝えした所、

『鍼って、突き指とかも治せるんですね!知らなかったです』と驚いた顔。

やはり、鍼灸治療ってメジャーではないんだなぁ、と思い知らされる瞬間でした。

そして突き指なら早期治療が大切。そうと分かっていたら、先週こられた時に治療をさせて頂きたかったのですが、自分も全く気づかなかった事を反省。


その日はその方と鍼灸治療の適応疾患やそれぞれにおける治療目的など、お話していたのですが、

『どうしてそんなに色々できるのに、もっと保険治療が簡単に使えたり、病院とかで一緒に受けたりできないんしょうね?患者の立場だと、治るなら何でもやってみたいのに…』との事。


確かに、何とかして治したいと思う方にとって、選択肢は広い方が良い場合があります。


その方は1年前に発症し、ここ半年位は症状に変化がないまま病院での治療も打ち切られたという状況で、何か次の手を、と焦っていた時に鍼灸を見つけたそうですが、もっと早く知ってたら…と仰っていました。

不調を抱えた時に、まずは病院に行く、だけでなく鍼灸という選択肢も頭に浮かぶ方が増える事を願います。

そしてその為には やはり、私達の様な現役鍼灸師がより良い治療や行いをし続ける事が大切なのだろうな、と改めて気を引き締めました。