鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
こんにちは。湯浅です。
梅雨に入った途端にとっても暑いですね。
身体がついていかないですが、皆さまもどうかご自愛ください。
来院された方は待合室のてるてる坊主君(パートさんが作ってくださいました^_^)でほっこりされてくださいね。
さて、当院へ来院される方の中では 出来るだけ自然な方法で結果を出したい、その手段として鍼治療を選んだという方もおられます。
ここでいう自然とは、例えば不妊治療でいうと対外受精以前のタイミング法や人工受精は自然妊娠という所ではないでしょうか。(中には人工受精を自然にいれない方もおられます。)
少し別の視点ですが、今後出産を予定されていない方が子宮筋腫に伴う不正出血等に対し子宮摘出をすすめられた場合、残したままで治したい、というのも根底には同じ気持ちをお持ちなのだと思います。
身体の仕組みを理解する前までは自然で妊娠ないしは治癒が難しい方に対し今よりステップアップを簡単におすすめしていた様に思います。
以前より仕組みの理解が進んだ今、私達の身体に備わっている自然ならではの素晴らしい妊娠や治癒の仕組みを活かして頂きたいですし、何より鍼治療はその手段として適しているという気持ちが強まっています。
身体が健康に機能する為に神経、血管、免疫等の細胞が分子レベルでのやり取りをしており、それはとても複雑で精巧な仕組みです。
それらが作り出す分泌物も、それらが作られ働く場所である臓器も不要なものは何一つ無さそうです。
例えば、以前は人工受精でも対外受精でも不要とされていた精漿(精液を構成する精子以外の液体)が実は妊娠には大切な役割をしているという事。
タイミングであれば必然的に役割を果たしていますね。
又、虫垂炎になると摘出されていた虫垂が、実は腸内細菌バランスを保つ為に大切な役割をしているという事なども分かってきています。
これからも科学の力でこの様な事がどんどん分かっていくのではないでしょうか。
円形脱毛症に関する治療ガイドライン2017年では何もせず経過観察というのも推奨されています。
確実な治療法はないという事であれば侵襲性のより少ない治療法を選択される方も増えると思います。
治療を希望される方それぞれの思いに寄り添いかつ結果を最短で出して頂くために、
日々明らかになっていく身体の仕組みとその中で鍼灸治療で出来る事や出来ない事を学び続けていかなければと思います