No.121の記事

共通点

こんにちは。湯浅です。


妊活をテーマにしたドラマが始まるようですね。


最近は妊活のニュースを聞かない日は無いぐらいですし、意識は若い方にも広がっていると感じます。

以前には来院されなかった様な比較的若年の方が不妊治療で当院にも沢山おこしになっているからです。


初診でお話を伺う時、それらの方には共通点がある様に思います。

一つはタイミングや人工授精の期間がそう長くないけれども体外受精に進み、一度やって上手くいかなかったというパターン。

皆さん、体外受精だとポンと出来ると思ってた、とおっしゃいます。


どうも、体外までやったのに上手くいかない、それならやった事無いけど鍼治療でもしてみよう、という共通のお考えの様です。


若くて意識が高い方は比較的すぐに結果を求めがち、という印象があります。

おそらく、これまで学生時代の勉強や仕事できちんとやるべき事をやり、結果を出してきたのだろうなと思う方ばかりなのですが、妊活ではやった事が直ぐに結果に結び付かない事もよくあります。

その時に気持ちが下がって何もアクションを起こさなかった時期があるというのも共通点です。


妊娠に関して何も問題のない方であっても、毎月赤ちゃんになるポテンシャルのある卵子が排卵されている訳ではありません。

ですので、いつ来るかわからないその一個に巡りあうまでは 何より淡々と毎月アクションを起こす事が一番の近道です。

一回採卵をしただけで全ての卵子の状況が分かる訳ではないのです。


当院の卵質を高める治療でもある程度の期間は必要なのでじっくり腰を据えて取り組んでいただきたいと思いますし、その間に本当に体外受精まで進む必要があるのか考える事も大切なのではないでしょうか。



しかし、こうやって妊活の意識が若い方にも浸透する事は良い事ですよね。

何より妊活で一番大切な事は、時間ですからね。


卵子の老化という概念が正しく広がり、妊活という言葉が無くなる日が来る事を願います。