産婦人科疾患について

共通点

こんにちは。湯浅です。


妊活をテーマにしたドラマが始まるようですね。


最近は妊活のニュースを聞かない日は無いぐらいですし、意識は若い方にも広がっていると感じます。

以前には来院されなかった様な比較的若年の方が不妊治療で当院にも沢山おこしになっているからです。


初診でお話を伺う時、それらの方には共通点がある様に思います。

一つはタイミングや人工授精の期間がそう長くないけれども体外受精に進み、一度やって上手くいかなかったというパターン。

皆さん、体外受精だとポンと出来ると思ってた、とおっしゃいます。


どうも、体外までやったのに上手くいかない、それならやった事無いけど鍼治療でもしてみよう、という共通のお考えの様です。


若くて意識が高い方は比較的すぐに結果を求めがち、という印象があります。

おそらく、これまで学生時代の勉強や仕事できちんとやるべき事をやり、結果を出してきたのだろうなと思う方ばかりなのですが、妊活ではやった事が直ぐに結果に結び付かない事もよくあります。

その時に気持ちが下がって何もアクションを起こさなかった時期があるというのも共通点です。


妊娠に関して何も問題のない方であっても、毎月赤ちゃんになるポテンシャルのある卵子が排卵されている訳ではありません。

ですので、いつ来るかわからないその一個に巡りあうまでは 何より淡々と毎月アクションを起こす事が一番の近道です。

一回採卵をしただけで全ての卵子の状況が分かる訳ではないのです。


当院の卵質を高める治療でもある程度の期間は必要なのでじっくり腰を据えて取り組んでいただきたいと思いますし、その間に本当に体外受精まで進む必要があるのか考える事も大切なのではないでしょうか。



しかし、こうやって妊活の意識が若い方にも浸透する事は良い事ですよね。

何より妊活で一番大切な事は、時間ですからね。


卵子の老化という概念が正しく広がり、妊活という言葉が無くなる日が来る事を願います。

喜びのお礼メール

アップロードファイル 105KB

滋賀開院当初より来院され、お二人の赤ちゃんを授かられたMさんより、過去最長のお礼メールを頂きました。ご本人様了承の上、個人特定に関係のない部分はそのままで掲載させて頂きます。

・・・

ご報告が遅くなりましたが、10月◯日に第二子となる次女を無事出産
いたしました。

気をつけてはいたのですが、長女の時同様切迫早産と診断され32週から35週まで管理入院になりました。
実家から両親を呼んで助けてもらい何とか入院生活を乗り切りましたが、またしても予定日を過ぎても出てこずこれ以上大きくなるとまた産後が悪くなるからということで40週5日で誘発分娩になりました。
てっきり点滴を始めたらすぐ陣痛が来るのかと思っていたのですが、まったく来ず、午前10時に点滴を開始して、痛いかな?と思い始めたのが16時半ごろ。
そこからは早く、17時半過ぎに元気に生まれてきました。
3600g超えの大きめな赤ちゃんでしたが、前回より私の体調がよく(それでも出血多量と言われましたが)順調に回復しております。


こうして念願だった二人の子の母となった今思うのは、中村先生をはじめとする皆様のお力添えなくしては今日のこの幸せはなかっただろうということです。

最初の妊娠を真剣に考えだした、まさにそのタイミングで草津栗東鍼灸院が開院したことは、私の人生のなかでも5本の指にはいる幸運だったと思います。
鍼灸で体を整えていただいたことはもちろんですが、友人知人はもちろん、夫以外の家族にも話しにくい不妊治療の相談や愚痴など聞いていただける方がいたことは心理面でどれだけ助けになったかわかりません。
結果が出ないときも一緒に頑張ってくださった先生方がいらしたから乗り越えられました。

中村先生と湯浅先生のブログを拝見していますと
先生方が常に高い目標を掲げて研鑽を積んでおられることがよくわかります。

私は第1子採卵時35歳で、顕微、ふりかけ併用で胚盤胞4つでしたが、最高グレードは顕微の3AA(妊娠せず)で、出産に至った4BB以外はBC、CCなどでした。
第二子は当然このストックを戻すことから始めたのですが、妊娠に至らず転院して再度採卵することにした際、育卵治療を受けました。
第1子の時は週1回の受診でしたが、4日間隔で治療していただいた結果39歳での採卵、またすべてふりかけだったにもかかわらず5つの胚盤胞ができ4BA、4BBというグレードでした。
第二子も妊娠・出産に至ったのは(なぜか)4BBでしたが、自然周期での移植で移植後のホルモン補充も全くありませんでしたがうまくいきました。
(第1子のときは移植前、移植後のP4の値が低く、常にホルモン補充が必要でしたが、第2子のときは薬なしで移植前のP4も基準以上、移植後もなくて大丈夫という医師の判断でした)ホルモン値が基準以上になったのも、鍼灸の効果としか思えません。

年齢が上がり、条件は悪くなっていたにもかかわらず
グレードの良い胚盤胞を得て、出産にまでたどり着けたのはひとえに日々研究を重ねられている先生方のおかげと心から感謝しております。

私も分野はまるっきり違いますが、プロとして仕事をしている身ですので先生方の真摯な姿をお手本にし、日々の仕事に取り組んでいこうと気持ちを新たにいたしました。
当分は久しぶりの新生児のお世話と、若干妹に嫉妬をしながらお世話を焼きたくてたまらない長女の相手でてんてこ舞いになりそうですが育休中にもスキルアップの取り組みをしようと考えています。


不妊治療はこれにて卒業ですが、慢性的な頭痛や眼精疲労などを抱えておりますので、また草津栗東院にお世話になることもあるかと思いますがその時はよろしくお願いいたします。


本当にお世話になりありがとうございました。
先生方の益々のご活躍と、貴院のご発展を心よりお祈り申し上げます。

寒さが本格的に増してくる時節ですので、どうぞご自愛ください。


追伸:親ばかですが、写真を添付させていただきました。2人写っているのは、左が長女、右が次女です。
採卵した時期は違いますが、あまりにもそっくりでびっくりしてしまいました。

免許も妊娠も

こんにちは。湯浅です。

週末、妊活通院患者さんからの突然のお電話。

ご連絡頂く予定のない方だったので、若干不安になりながら受けると、

『妊娠してたんです!』と、興奮しながらの嬉しいご報告でした^_^


その方は以前ブログでも話に出させて頂いた方。

当院来院までの経緯は、
ご結婚後1年間は自己流タイミング(かなり正確です)、その後の1年間にギネでのタイミング指導と人工授精を受け、
計約2年間はしっかりアクションしておられたにも関わらず、一度も妊娠陽性が出たことがなかった。
来院時点では少しでも原因が分かればということで1回目の採卵予定が決まっている、という状況でした。

年齢が30歳代前半という事もあり、経緯を伺った上で、もし2回目の採卵に向かう事になればしばらく卵質向上に向けて治療をして頂くのがベスト、と提案していました。


結果、初めての移植は陰性。

それなら暫くは当院の治療とタイミングでいこうと決めて下さり、さらにその期間に運転免許も取得しようと教習所も通い始め、先月末に免許取得されたばかりでした。


妊活も治療ペースをきっちり守って下さり、その間はタイミングもとって頂いたのですが2周期は妊娠がかなわず、
いよいよ、当初に決められていた2回目の採卵に向かう予定の直前での陽性反応でした。


卵質向上という目的からは最短の、初めての妊娠陽性反応で、しかも体外ではなくタイミングでの、でした^_^


来院まもなく卵質向上の治療計画を立てた頃に話していた免許も妊娠も同時にかないます様に…が実現しました‼


もちろんこれから乗り越えなければならない事はまだありますが、今回大きくステップアップ出来た事は間違いありません。


じわじわ効果を実感できる他の疾患とは異なり、不妊治療は妊娠するかしないか、100か0であるといえます。

突然訪れる100を目指して頑張って通院して下さる患者さんを前にすると、
最短でそれを成し得る為にも最大限努力しなければならないと姿勢を改めます。