鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
こんにちは。湯浅です。
3月19日(日)不妊鍼灸ネットワークの公開講座が京都で開催され、当院も参加させて頂きました。
『鍼灸を検証しよう!』というメインテーマのもと、
・データを取るためにどんな思考が必要か
・その思考の為にどれ程地道な作業が必要か
・それに正面から向かう事の大切さ
・外から見た鍼灸の現状を知り、どうしていく事が必要か
など、とても深く学ぶ事が出来ました。
さて、このブログを読んで下さる方の中には、
我々鍼灸師がデータをとる必要性が分からない、と思う方もおられるかもしれません。
身体の事だけ深めたら良いんじゃない?と思われるのも当然なのですが…
データをとることは、それを検証する事で自分の行っている治療の曖昧さをなくしていき、結果的により良い治療法を考える手段になるのです。
鍼灸治療というのは多様性があり、こういう症状にはこの方法という共通がありません。
それは色々やってみれるという良い面もあるのですが、 曖昧さが入る余地もあるのです。
治療を受けておられる患者さんは、自分が受けている治療に関して、果たしてより効果的なやり方が選ばれているのか、なんて分からないですよね。
日々の治療の中で感じる疑問などをデータ化する事で、そのやり方で良いのか否か、又何が必要なのかが具体的に見えてくるのです。
自分のやっている事を振り返るという、苦しい地道な作業と向きあっていかないとな、と改めて思います。
実践されている中村先生や先輩方を追いかけ、努力しなければ…
日々の臨床を見直したいと思います。
こんにちは。湯浅です。
巨匠レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」が見せる有名なほほ笑み。
謎めいた感情の象徴とされ、多くの人にとって最初は優しい笑顔に見えるものの、長く鑑賞すればするほど、あざけりや悲しみの表情にも見えてきますね。
段階を踏んだ様々な実験により、この表情は『喜び』を表していると結論づけられたようです。
独脳科学者のコルンマイヤー氏によると、この実験により、「私たちの脳には喜びや悲しみを計る絶対的な尺度はなく、多くは文脈に頼っている」ことが分かったと説明。
要は観た人の受け取り方次第という事は、より多くの被験者が喜びの感情を受け取りたいと考えていた、という事なのではないでしょうか。
確かに喜んだり、楽しそうな方をみるとこちらまで幸せな気持ちになる事がありますよね。
この記事に触れながら、
治療に携わっていると患者さんから沢山喜びを頂けるなぁとあらためて思いました。
その方の改善がみられた時や妊娠、ご出産の報告を聞いた瞬間というのは、私も本当に幸せな気持ちになります。
治療に携わる事が出来、少しでもお力になれたのかもしれないと思うと尚更です。
より多くの患者さんの喜びの瞬間に立ち会わせて頂ける様に、日々精進して行きたいと、心から思います。