日々の診療の様子をお伝えします
お盆休みを利用して、針療所の大断捨離を行った。
昔勉強していた医学書、教科書。
もはや25年以上前の遺物。
当時の医学常識は、今どれほど使えるのだろう?
なんて読んでいる間があれば、
新しいのを買って読む方が遥かに正確、迅速。
書類と書籍、合わせて段ボール箱で約6つ分。
おまけにゴミ袋2つ。
こんなに出たのは初めてです。
なんでこんな事をしたかと言うと、
新しい医療機器を設置するのに、スペースが必要だったから。
ところで、お盆中バイオリンの練習をしたかったのだけど、
断捨離大会を二日間ぶっ通しでやったおかげでほとんど弾けず。
昨日、久しぶりに弾いたらマルちゃん、機嫌が悪いのなんのって。
まるちゃんは、私のバイオリンの名前です。
そのマルちゃん、昨日はぜんぜんいつもの声で歌ってくれませ〜ん。
きっと夏バテをしているに違い無い。
人だったら休憩すればいいけど、
しっかり弾きこんで、そして再戦すべし!
5ヶ月ぶりに書きます。
6月には不妊鍼灸ネットワーク通算第4回の研修会がありました。
中村は、そこで「細胞骨格の役割と細胞生物学のよもやま話」と題して講義をさせて頂きました。
が、、、
実はこの講義の本題は、その延長線上にあり、「卵子の質を向上させる期間とその科学的根拠」にあります。
さて、8月5日にとうとう半世紀を生きてしまった私に、
とんでもないプレゼントが2つ、神様が用意して下さいました。
ひとつは、体外授精4回を不成功に終わった42才の方が、
私の誕生日に「先生、妊娠しました」と教えて下さったことです。
少し体外授精を休もうと、産婦人科への通院を中断された矢先のことでした。通常、こういう状態で1周期で自然妊娠するなど奇跡としか言いようがありません、ましてご主人は60才でした。
それと、1年前に治療を終了した方が、私の誕生日を覚えて下さっていて、スイーツを送って下さったのです。この方は当院で不妊治療を受けられた方の中で、最高齢出産(45才)の方です。可愛い赤ちゃんの写真まで添えて。
ところでかねてより、卵子の質の向上に更なる手を打つことは出来ないものかと思慮を重ねておりましたが、先日、低出力超音波のパルス照射が、細胞膜の透過性を向上させる効果があることを知りました。早速、その機器を調べた所、かなり値段が高い物でした。
「とりあえず1台導入しよう」
と考えていましたが、当院は、本院、太秦、草津栗東の3カ所で鍼灸を行っています。どこに置くか、困り果てました。
そんな時、上記のような出来事が2つ重なりました。
42才の方の嬉しそうなお顔!
45才の方の幸せそうな育児の様子!
これは全ての院に配備しなくてはならない。
前に書いた、卵子の質の向上の講義を、机上の空論で終わらせないために、全ての人に最大限の効果を上げるために、神様(別に信じているわけでもないですが)が、私にそう指示して下さっているように感じました。
すぐさま3台を発注しました。
お盆明けから、更に高度な不妊治療を展開したいと思います。
鍼灸による自律神経、ホルモンバランスの改善やストレスの除去。
レーザーによる直接的な血行改善。
それに加えて、卵巣へ直接アプローチして、卵子卵胞の改善を行います。
50代も、従来に増して突っ走りたいと思います。
(忙しすぎて滅多にブログ書きません。すみません。)
3月31日(日)は不妊鍼灸の聖地とも言うべき名古屋の明生鍼灸院で、不妊鍼灸ネットワーク第3回研修会が行われました。
日本一とは何を持ってそういうのか。
今から遡る事約20年も前から、つまり体外授精が国内で始まって間もなくの頃、鍼灸の有効性を証明すべく様々な研究を繰り返し、学会報告を行ってこられた、その先見の明と姿勢には他の追随を許さないほどの実績をお持ちです。
そして年間100人を越す妊娠例をお持ちであり、その数もおそらく日本一であろうと推察されます。
当日は、院長の鈴木裕明先生と、分院長の木津正義先生が講義と実技を約4時間も担当して下さいました。
明生鍼灸院の実際を包み隠さずご披露下さいました。先生方の熱い想い、良質の不妊鍼灸の普及にかける意気込みがひしひしと伝わってくる素晴らしい内容でした。
それに加えて、横浜の小井土善彦先生は妊婦さんの腰痛について、東京の徐大兼先生は妊娠までの期間とBMIの関連性について、それぞれ学会発表レベルでご講義頂きました。
参加者全員が当研修会が不妊鍼灸に特化した研修会としては国内唯一且つ最高レベルである事を感じられたと思います。
会員数も徐々に増え、北海道から鹿児島まで計16人が集まり、非常に活気溢れる研修会となりました。
次回は5月12日、福島県で開催されます。