No.5140の記事

頚椎症の恐怖

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本日、草津分院に頚椎症の新患さんがお越しになった。
2、3年前に一度頚椎椎間板ヘルニアの診断を受けたが、痛み止めで1週間で緩解したらしい。
ところが今回は、2週間前の寝違いから首から左腕への痛みと痺れが取れないと来院。

当然だがすでに整形外科を受診され、まずはロキソニンを服用。しかしそれがまったく効かずに(この時点でヤバいと思ったらしい)、リリカに変更しても痛みや痺れが和らいだものの、症状が消えない。

坐っているだけで、首のちょっとした角度で左腕に痛みと痺れが出る。寝てもすこし角度が合わないだけで痛みが続く。

これってこの病気で苦しんだ人にしかわからない微妙さなんだよね。

というのも、昨年2月に自分も殆ど同じ経過をたどったからだ。
ただ、私の場合はヘルニアではなく頚椎自体が歪んだので、脊髄を圧迫していて、その痛みとしびれは両腕に来ていた。(画像参照)

話しを聞いていてその方の辛さが身にしみてよく分かる。あの頃は地獄の痛みと闘っていた。

結局、処方されるあらゆる薬が効かなかったので、手術を願い出たが、それも却下され約3ヶ月間は途方に暮れ、自分で治すしか無いと決意。

スーパーライザー(以下SL)をいろんな場所に照射して、もっとも有効な部位を見つけると同時に、鍼灸と併せてできる限り継続した。すると、日に日に緩解し8月にはバイオリンを首で挟めるまでに回復した。

それまでは、指先の感覚は麻痺し、両腕に常に激痛が走り、みそ汁を持てば手が震えてこぼれたり、お箸を口まで運べなかったり、うがいなどとてもとても無理。どんな角度で寝ても起きていても、ごくわずかな動作で激痛が走っていたのだが、今やまるで嘘のように快適だ。

そんな話しもしながらまずは初回の治療を。

すると仰臥位の途中から楽になるのを実感して頂き、治療終了後は痛みの無い可動範囲が少し広がったと言って下さった。自分が苦しんだ経験がすごく役に立った。

少し時間がかかるが、頑張って治して行きましょう!!

12/13加筆
本日、3回目の治療。動作時は半減、安静時痛は残り2割にまで軽減との事。ヘルニアは2、3回の治療で引っ込む事はあり得ないが、ヘルニア部分に圧をかける頚部の筋肉のテンスが下がったと思われる。このテンス、痛み止めが効けば、そういった効果を期待出来るが、痛みが引かない限りテンスは高いままで、最悪の堂々巡りに陥る。その循環をどこかで断ち切らなければ手術以外に痛みから逃れる方法は無い。とまれ、良くなって頂き、あとは少しというところ。私も写真の用な状態は変わっていないと思うが、良好な状態が1年以上続いている。生活的にはほぼ完治である。
と、今日、この方を治療しているとき、新患さんからお電話。この方の職場の方のご紹介だった。この方のお話を聞いて、早速お電話下さった。

12/17加筆
本日4回目の治療。安静時痛はほぼ消失。動作時痛は2〜3/10、
ということで、本日で一旦経過観察の終診とした。後は無理さえしなければ、自然緩解するでしょう。厳しい神経根症状が、これほどの速度で改善されたのは、とても喜ばしい事です。