日々の診療の様子をお伝えします
ヒトの生殖を考える時に、動物全般の生殖を学ぶと、どうしてヒトの生殖がこのように変化(進化と呼べるのかどうか)したか良く分かる。それを今度は、細胞や遺伝子レベルで全ての生き物の起源に遡り、その進化をふまえて生殖を見つめ直すのがこの1冊。
体細胞分裂のみで増殖を繰り返す単細胞生物から、群体のボルボックスに進化する過程で、どうして減数分裂による生殖を始めたのか、なぜ体細胞分裂ではだめなのか、我々生き物の数十億年昔を遡ると、その仕組みが見えてくる。
難しい言葉は余り出て来ないが、DNA複製の時にテロメアが短縮するのが分裂限界だというのは懐かしかった。