日々の診療の様子をお伝えします
桜も咲き始めました。
今日、草津へ行く時に木々を飾る淡いピンクを見ました。
ここでお詫びを申し上げねばなりません。
約1週間間前から、新規外来をお受け出来なくなっています。
ホームページのトップに書かせて頂いたように、
初診の方にしても通院中の方にしても、
今、うまく来院できていたとしても、
次の予約が極めて取りにくい状況になっているからです。
当院は、このホームページ(さして積極的に更新もしませんが)、
不妊鍼灸ネットワーク関連の事業以外では、
まったく広告等を行っておりません。
にも関わらず、混雑に拍車がかかっています。
でも、それは当たり前な事かもしれません。
当院は開院して25年が経過しました。
その間に数千人の方々が来院されました。
それらの方々が、再び何か不調を来した時、
またそれらの方々からのご紹介は、
増えて行くのが自然だからです。
今日、ある患者さんがこんな話しをされました。
「ある鍼灸院の広告をよく見て気になっていたが、
調べてみるとスゴく料金が高かったので、おかしいと思った。」
ちょっとした広告を載せると、軽く10万円位かかります。
毎月2誌3誌に載せるとそれは大きな経費になります。
もちろんそれが患者さんの治療費に跳ね返ります。
すると治療費に比して治療内容が薄くなります。
それに患者さんは満足されなくなり、通院が止まります。
その患者さんは、不信を感じて止められるのです。
リピートや紹介はなくなるでしょう。
するとまた広告を出して患者さんを集めなくてはなりません。
その悪循環が始まります。
このスパイラルに入ると、もはや不信を信頼に変えるのに、
つまりマイナスからプラスに転じるのに、
とてつもなく大きな努力が必要になります。
草津に来ている他の方がこう言われました。
当院の前まで来て「失敗したかなと思った」と。
つまり草津の院は普通の家で、お世辞にも格好良いとは言えず、
その方は、建物の外観に安心出来なかったようでした。
看板も、玄関に手書きのプレートが一枚。
そりゃ、ちょっと怪しい感じは拭えませんね。
しかし、皆さんが支払われる治療費を抑えるために優先すべき事、
また頂く治療費を何に使うか、はとても重要です。
それは「大通り」の「きれいなテナントビル」で、
「内装を美しく」「広々とした」院を作る事でしょうか。
鍼灸院は、非常に小さな事業規模です。
通常の事業のようなやり方が必ずしも当てはまりません。
こじんまり、1人ひとりに寄り添うように。
それが大切だと思います。
もっと言ってみれば、通常の医療機関の逆を行くのが最良だと。
待ち時間は短く、コミュニケーションは多く、
じっくり時間をかけた治療を行う。
そして効果を上げる。
そうすると、何もキレイでデカイ事が良いとは言えないでしょう。
建物は野暮ったくても古くても、掃除を行き届かせ、
治療効果に直結するものに費用を惜しまず、
そして最終的には、来院の方々が目的を達成するように、
(その為にはきちんと通院出来る範囲の治療費設定が必要)
それを見誤ってはなりません。
その方は、実際に治療を受けてみたら
「ここで良かった」
と言って下さり、しっかりと通院されています。
新規の方の受付停止は、いつになれば解除出来るでしょうか。
2月3月で十数人のご懐妊。
このままうまく卒業して欲しいですね。
他にも良好な経過をたどっておられる方もあり、
皆様が当院を卒業されれば、4月後半にはお受け出来るかも、
と、予想していますので、今しばらくお待ち下さい。
「先生はお花見は行かれますか?」
「すみません、時間が無いので無理です。」
お花見より早く「新規受付停止」を停止したいと思います。
まだ何人もお電話頂きますが、本当に申し訳ありません。
また「新患を月に10人に制限させて頂きます」
といった文句を見かける事がありますが、かなりウソッっぽい。
その院の規模を見れば、おそらく月にそれ以下しか新規は無いのに、
そう書く事によって、あたかもそれより沢山の新規があるように、
また好印象を与えるようにそういう事を書いているのです。
当院はそんなはったりは申しません。
とにかく、今しばらくお待ち下さいませ。
ご理解、宜しくお願い致します。