No.1077の記事

病理診断について

晴れ

先日、友人が本を出版したとの知らせが入った。

話は離れるが、先日、メディカルトリビューン紙で、IBS(過敏性腸症候群)の患者の脳に密度の変化が見られるという記事を見つけた。しかしながらその記事では、「当該疾患患者の脳がそのように変化するのか、元々そういう脳の人がIBSになるのか、まだ結論は出せない」というような事が書いてあった。

また、昨年のメディカル朝日(だったか?)に、IBS患者の大腸に形態異常が高確率で見られる、という記事があった。

西洋医学的には難治とされるこれら機能性疾患に、器質的変化を見いだそうとするのは自然な考えかもしれないが、鍼灸医学では、IBSは決して難治ではない。
http://www.togoiryo.jp/naika.ibs.html
これを読まれた方が、何人もその後に来院されているが、有効率は極めて高いと言える。

さて、同様に西洋医学的な病理に異を唱えたい疾患がある。それは良性発作性頭位変換性眩暈である。耳鼻科疾患の範疇で、これは耳石剥離説が有力である。しかしそういう器質的な病変を伴うなら、どうして鍼灸がほんの数回の治療でこの病気を改善しうるのか、説明がつかない。少し前の耳鼻科の書物によると、この疾患は耳石の剥離ではなく、耳石のスライド(?)による過放電現象になっていたと記憶している。

この方が説明がつきやすい。

さて話を戻そう

西洋医学では病理診断というのは極めて重要な役割を担っている。病理無くして原因究明はなし得ない。

では実際に病理診断とはいかなるものか、それが気になり始めた時、友人の知らせが届いた。

http://researchmap.jp/enodon/

極めて優秀且つ謙虚な彼からこんなメールが来た。

「本当に基本的なことしか書いていないので、お役に立てるかはわかりませんが、病理医がどのような仕事をしているのかがわかるかと思います。」

との事。彼の言う「基本的」というレベルはどんなものなのか?恐怖である。
そして私のIBSのページを読んで、

「ご紹介いただいたページも拝読させていただきました。ご活躍、私にとっても大変刺激になります。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。」

という感想をもらった。

とにかく早速注文した。

非常に楽しみである。彼とよく飲んでいた頃を思い出して読もう。
しっかしカラオケに行ったときの彼の歌声はすごかった!!
なにせガンズ&ローゼズを歌うんだから!!苦笑。