日々の診療の様子をお伝えします
私は、自院通院中の方、またそのご紹介の方の地理的事情、症状によっては他院をご紹介をさせて頂く事がある。
ところで先月、私が慕う先生から、お子さんを授かりたいという方をご紹介頂いた。その方は、その先生のところに通院中だったにも拘らず、婦人科に話しが及ぶと「それなら、中村先生のところへ行って下さい」と。
その先生からすれば、自院への通院を中断するわけだから、自分にとっては損な話。しかし少しでも患者さんの利益を優先された。
さて本日、また他の先生から、お子さんを授かりたいという方のご紹介を頂いた。その先生のところへ相談に行かれたところ、「それは中村先生に」とその場でお電話を頂いた。その先生のお気持ちも、前の先生と同じであろう。
こうして自院の利益より患者さんの利益を優先しようとする先生の気持ちをとても嬉しく思う。
以前は、妹さんをご紹介下さった先生もあった。うまくご懐妊、ご出産に至ったが、皆さんが良い方向に進まれるように今後も常に研鑽を怠る事無く、良質の治療と、根拠を備えた治療の普及に努めて参ります。
来月は愛媛県で婦人科の講演を行いますが、以前、愛媛から通院された方がありました。私は「遠距離過ぎるので無理です」と申し上げたが、「自分が納得出来るところで治療を受けたい」と数回通われた。しかしやはりそれほど続けることは叶わなかった。
愛媛ではしっかり話しをして、ご当地で婦人科鍼灸の真髄を伝えたい。真髄とは、ネットワークで最高の討論を経た治療、科学的根拠を備えた治療、そういうものを広めたい。
お正月に3日かけて抽出した数百人分のデータをそれまでに分析せねば。
皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
大晦日は、結局もうお一人急患があり、本日1/3は朝からお二人の治療となりました。
年末年始のお休みは、約千人分のカルテに目を通し、情報抽出。
お盆とお正月のまとまった休みには、
こうしていろんな傾向を読み取る時間に当てています。
今回は、逆子(骨盤位)と不妊についてがテーマです。
抽出した情報からどういった事がわかるか、分析をお待ち下さい。
また当院の田邊は、難聴のデータ抽出担当です。
秋頃から、一所懸命頑張ってくれています。
こちらもどんな結果が出るか楽しみです。
さて当院では、毎年約500枚の年賀状を出しますが、
新しく来られる方が、全院で年間約400人なので、
実は全部で500人に絞り込むのは大変なのです。
来てないな、と思われる方も大勢おられると思います。
どうもすみません。
(注 初診時の予診表に「DM不要」とされた方には、
お出ししておりませんので、ご理解の程お願い致します)
ただひとつだけかたくなに守っている事があります。
それは宛名を手書きで出す事です。
理由は、一人一人のカルテに再び接する機会を作るということ。
パソコンの宛名ソフトで機械的に印刷するのではなく、
カルテに書かれた住所を見ながら宛名を書く事によって、
その方のお顔を思い出して、
どうしておられるかなと想いを馳せる事ができるのです。
そうして、一年間の感謝を込めています。
それから字の練習。
今よりもう少しゆとりがあった頃は、筆で書いていました。
PC画面だけ見て、流れ作業で出す事だけは避けたいと思っています。
さて、大晦日のお二人の急患さんが今日お越しになり、
お二人ともまずまずの経過で安堵しました。
明日は本格的に仕事始めです。
滋賀の分院からです。
本年も、多くの方が来院されるでしょう。
1人でも多くの方に、期待される効果が出せるように頑張ります。
宜しくお願い申し上げます。
昨晩、皆で掃除をしていると「首が痛くて回らない」と、数年ぶりに来られた方があった。受け付けたいのはやまやまだが、玄関にゴミやら古紙やら積んであるし、再開は出来ないので、翌日である大晦日に来院して頂く事にした。(こうしてお越しになるのは大抵近所の方なので)
今日詳しく聞くと、3、4日前に始まった首の痛みがどんどんひどくなって、今やどの方向にも動けないとの事。そして治療後、可動域は少し大きくなり、痛みも和らいだとのことで、次は3日にお越し頂く事にした。
年末年始、休みの間にこうして来られる方が2、3年に一度はある。職住分離していない当院ではありがちな事だ。こうして本日仕事納めをした。
ところで年末年始の休み、盆休みは、私にとってまったく休日ではない。まず今年のカルテにざっと目を通す。そして日頃感じている疑問をデータに起こすのだ。
今年後半に特に思ったのは、
1、逆子について
(1)産婦人科で逆子と言われて来院されたが、実際には逆子ではなかった人の割合。その週数。
(2)来院時に逆子であると確認されて治療した人の改善率と週数との相関。
2、不妊治療の胚移植(特に胚盤胞)において、鍼灸併用時の着床率。
(1)初診がすでに移植準備段階で治療開始した着床率と採卵前一定期間の治療(育卵治療)を経て得られた胚盤胞の着床率の差。
(2)治療法の違いによる着床率の違い。
を調べたいということ。
数百枚、いや千枚を越すカルテとの格闘が始まる。お一人お一人のお顔を思い浮かべながらの作業。
年末年始、盆休みのようにまとまった休みでないと手をつけられない作業。休んでなんかいられない。来年お越しになる方々に、少しでも良い治療を提供するために、頑張らねば。
ということで、今日の朝イチ、3日の朝イチにお一人だけ治療させて頂くと言うのは、休みだからとだらける自分へのムチでもある。神様が「頑張れ!」と励まして下さったのだろう。おかげで本日も仕事モード全開。さて格闘開始!
今年一年、ありがとうございました。
来年も宜しくお願い申し上げます。