日常よしなし事

勤務鍼灸師の資質

新しい話題ですが、敢えてこちらに書かせていただきます。

鍼灸学校を卒業したらその道に就職する人が多いと思いますが、
鍼灸師を鍼灸師として受け入れられる鍼灸院は、
実はそんなに沢山あるわけではありません。

殆どの卒業生が、卒後鍼灸の教育をきちんと受けられない環境のところに就職します。実は、鍼灸師が鍼灸師として生きていくのは並大抵ではないのです。

卒業生が100人いるとして、その後鍼灸でメシを食えるのは1割位でしょうか。まして、人を雇う余裕のある院は、そのまた半分以下ではないでしょうか。

そうすると、そういう院に務めると、鍼灸師として上位5%くらいに入れるようなノウハウが学べるわけです。ノウハウは、治療技術、医学知識はもちろんの事、様々な、それこそ自分が開業するに必要なノウハウ全てを手に入れられます。

しかし、それは過酷な日々でも有ります。いわゆる修行の様相を呈してきます。

極めて様々な種類の疾患。
不妊症だけでも、まさに千差万別な状態。
それを少しでも多くのバリエーションを自分の中に吸収しようとします。

結局は、その熱意がその後の鍼灸師ライフを決めることになります。

最後かもしれません

最後かもしれません、こちらでブログを書くのは。
前の記事で終わりたくないので、昨夜見た夢を。

超久しぶりのクラス会で幹事をした私に、
みんながちょっとした背負いかばんをプレゼントしてくれた。
さっそく背負ってみた。
いい感じ、、、。

嬉しくて嬉しくて、頭を深々と下げてお辞儀をしたら。
まるでランドセルが開いたかのように、
かばんのフタがひらいて、中からだらだら〜っと、
物が落ちてくる音がした。

ふと見ると、小学1年生が準備するような
筆箱、ノート、鉛筆などがかばんにいっぱい入っていた。

きょとんとしてそれを見ていると、その場にいたクラスメートが、

「中村くん、また小学校に行きたいって行ってたから、
 みんなで新入学セットをプレゼントだよ。」

「え〜。めっちゃ嬉しい〜。」

ここで目が覚めました。

本日、サイトもブログも約15年ぶりに全面リニューアル。

この夢は、それがシンボライズされたものでしょうか。

ということで、今後のブログは新しい方をご覧下さい。

アメブロで再開です。

http://ameblo.jp/nakanakanorinori/?frm_id=v.mypage-ameblo--myblog--blog

今後ともどうぞよろしくお願いします。

悲しさと憤り

本日の新患さん。
以前に、市内の北の方の鍼灸院に行かれたそうです。

そこで明らかに問題があるような施術を受け、
一度でやめてしまわれました。

なぜ、「明らかに」と言うかと言えば、
その鍼灸院で同じ行為を受けて、
同じように気分を害して当院に転院されたのが、
過去に3人おられるからです。

またインターネットでもその院名指し同然で非難されています。
これらの方々が、皆同じ勘違いをされているとは考えられません。

そういう行為が、患者さんに不快感を与えることは明白で、
しかし、それ以外の他の方法がないならば、
そこはきちんと説明して同意を頂いた上で行われなければなりません。
ただその行為の内容を聞いていると、疑念を抱かざるを得ません。

まして、いきなり何の説明もなく、、、は、
当然、患者さんにしてみれば不快極まりない行為です。

問題は、そういう行為を受けられた方の多くは、
心に傷を負ってしまい、もう治療どころではなくなってしまうことです。
もしかしたら鍼灸に絶望してしまわれるかもしれません。
しかし、よくもまた鍼灸の門を叩いてくださったものだと思い、

「もう一度鍼灸に来ようとするのは勇気が要ったでしょう?」

とお尋ねすると、

「はい、ここのホームページをしっかり読んで、
 多分大丈夫だろうと思って来ました。」

との事。

心の矩(のり)を超えて鍼灸に賭けて下さる気持ちに、
是非とも応えていかねばなりません

当院では、たいてい女性スタッフが一緒にいます。
男性1人ではないので、どうぞご安心下さい。

しかし後でその方と話したのですが、その院はホームページに女性鍼灸師が掲載されていたからある程度安心しいたのに、行ってみたら男性1人以外誰もいなかったらしいのです。その女性鍼灸師は、自分がいないところでそういう事が行われていると知っているのでしょうか。また自分の存在がカモフラージュに使われていることを知っているのでしょうか。何ともやるせない気持ちになります。

私が会長を務める不妊鍼灸ネットワークは、
男性が1人しかいない鍼灸院は加盟できません。
それについて同業者からバッシングを受けたこともありますが、
それは婦人科領域の治療には、間違いや誤解が起こってからでは、
もはや収拾がつかないからです。
その点は私が婦人科に勤務していた時に、
医師からしっかりと指導を受けました。

他の院では実際に、大きな事件に発展したりすることもあります。
患者様が安心して通院できることが大切です。

特に婦人科の治療を受けようと思われる場合は、十分にご注意下さい。