日常よしなし事

東京研修

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平成27年9月23日(水)不妊鍼灸ネットワーク今年度第2回研修会が東京にて開催されました。今回は、午前中は私がスキルアップトレーニングを。また会員3名の症例報告発表が。午後からは「卵子老化の真実」「出生前診断」の著書で有名な河合蘭氏、医療法人社団こうのとり会ファティリティクリニック看護師長の菅野伸俊氏を講師に迎え、有意義な研修が展開されました。その後は、懇親会でお二人の講師と開襟の交わりを得て、今後も良い協力を約束しました。

河合蘭氏からは、著作物に可愛いサインを頂きました。(^ ^)

生殖とは?

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ヒトの生殖を考える時に、動物全般の生殖を学ぶと、どうしてヒトの生殖がこのように変化(進化と呼べるのかどうか)したか良く分かる。それを今度は、細胞や遺伝子レベルで全ての生き物の起源に遡り、その進化をふまえて生殖を見つめ直すのがこの1冊。

体細胞分裂のみで増殖を繰り返す単細胞生物から、群体のボルボックスに進化する過程で、どうして減数分裂による生殖を始めたのか、なぜ体細胞分裂ではだめなのか、我々生き物の数十億年昔を遡ると、その仕組みが見えてくる。

難しい言葉は余り出て来ないが、DNA複製の時にテロメアが短縮するのが分裂限界だというのは懐かしかった。

醍醐渡辺クリニック見学記

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昨日は、醍醐渡辺クリニックへ、露木先生、田邊先生と3人で見学に行きました。

白衣に着替えて、帽子かぶってマスクして、培養室へ

実際に顕微授精をされる現場で、8個の卵子の顕微授精を、
培養室長の解説付きで見学させて頂きました。

顕微鏡下の作業がモニターで映し出されていました。
精子を選ぶ、捕まえる、イマイチ。
もう一度精子を捕まえる、選ぶ。
精子をピペットに吸引。
卵子の向きを、極体を12時方向に置き、
3時方向から精子を注入。
内部に空胞がある状態の卵子もありました。
その際は空胞を避けて注入。
とても根気のいる仕事を黙々と、
一つ一つ丁寧に行われていました。

精子を注入し終わった授精卵を、
今後は別の作業台で、培養液に浸し、保管庫へ。
保管方法も見せて頂きました。
たまたま当日の朝、当院に来院されている患者さんが採卵。
その資料を見せて頂きました。
とりあえず3個取れていて、三つとも成熟だったようでホッ。

AHAについては、レーザーによるものと、十字切開法を、
それぞれ見せて頂きました。

また裸化法と呼ばれる方法を見学しました。
吸入された卵子にまとわりついている顆粒膜細胞を剥がし落とす方法です。
しかし極体放出されていない未熟卵については、
顆粒膜細胞を全て剥がし落とすのではなく、
敢えて少し残しておいて、そのまま成熟を待つというものでした。

その後、副院長石川先生自ら、院内を全て案内して下さり、
また石川先生の生殖医療に関する講義を約30分受けました。
その間、3人から出された質問は約10個。
石川先生は、丁寧に答えて下さいました。

ここまでで丁度3時間。

その後、院長の渡邉先生、副院長の石川先生、そして田村先生と、
私、露木、田邊の3人で食事をしながら懇談会。

様々な意見交換を行いました。
昨今の不妊医療の様々な情勢や問題点。
また報道や書籍では知り得ない、
貴重な情報を教えて下さいました。

またこのお盆休みに当院で出したデータを提出し、
鍼灸治療後のAMHの変化を見るための協力をお願いし、
ご快諾を頂きました。

露木、田邊はかなり緊張していましたが、
このような機会は滅多に無いので、
大きな経験をしたと思います。

写真は、「当院に集合したスタッフ+田邊先生」と
「醍醐さんで白衣に着替えた二人」。