日々の診療の様子をお伝えします
一部の方から、
「先生、シンポジウムどうだったんですか?」
と、気にかけて頂きました。
実は、シンポジウムの前に、シンポジストの先生方と約2時間お話しして、それはそれはもう皆さん忌憚なく意見を出し合って、とても楽しく且つ有意義な時を過ごしました。
東北大学名誉教授で統合医療学会副理事長の仁田先生からは、
「統合医療はまだ玉石混淆であり、玉と石の区分が必要である。また玉になりうる石を見分けて、玉にしなければならない。その為に我々が何をすべきかが重要である。」
と言ったお話を。
また埼玉医大の大野先生からは、
「がん治療における医療について、特にターミナルには心地よい質を備えた医療も必要である。そういった意味で、代替医療を導入するガイドラインの策定が必要であり、その周知も必要である。」
と言ったお話を。
埼玉医大の小俣先生からは、
「医科大学で鍼灸を導入している所は、もはや過半数に達しているものの、これからは病院と鍼灸院の連携が必要であり、その為に医科大学で行なっている取り組みに付いて。」
をお話し頂きました。
また患者人権センターの辻本さんからは
「統合医療という言葉がクローズアップされてきていても、医療全体の中では、ほとんど話題にすら登らない。鍼灸だ柔整だのという世界は、患者からすると曖昧且つ暗すぎる。もっと開かれて、透明性の高いものにしないといけない。」
といったご意見を頂きました。
最初約10分間で、それぞれの立場からの統合医療の展開について話をしました。(写真)その後、シンポジウム形式となり、私は辻本さんの問題提起「鍼灸に透明性を」、に対してコメントさせて頂きました。(写真)
今まで、そしてこれからもいろいろな機会で講演させて頂きますが、そういう要素を取り入れた話をしようと思います。
明日は、第59回全日本鍼灸学会大阪大会に参加します。
招待を受けて、シンポジストを務めます。
関西の開業鍼灸師では、もっとも大きなシンポジウムで講演です。
メインホールは2800人収容。
京都の国際会議場より1000人も多い。
朝から打ち合わせ。
「統合医療とは」
日時:2010年6月12日(土) 14:15〜15:45
場所:第1会場(メインホール)
演者:
仁田新一(東北大学 加齢医学研究所)
大野 智(埼玉医科大学国際医療センター)
辻本好子(NPOささえあい医療人権センターCOML)
小俣 浩(埼玉医科大学付属病院東洋医学科)
中村一徳(社会医療法人和交会 京都統合医療センター)
頑張ってきます!!
ということで、明日は休診です。
今日は、水曜日。
いつものように滋賀県のちばレディースクリニックに行く日。
ちば先生のデスクに行くと、横の本棚に見慣れない本が。
「先生、これ読んでるんですか?」
「あ、今はこれを読んでるよ。」
と言って、取り出されたのが、ニーチェ入門。
「え〜!?僕、今ツァラトゥストラを読んでるんですよ!
すんごい奇遇ですね!」
「へぇ〜。そうやったん?
ちょっと哲学でもしようと思ってね。」
なんて、同じ時にニーチェに触れるなんて、ホントにシンクロしています。