2014年12月

仕事納めとデータ処理

昨晩、皆で掃除をしていると「首が痛くて回らない」と、数年ぶりに来られた方があった。受け付けたいのはやまやまだが、玄関にゴミやら古紙やら積んであるし、再開は出来ないので、翌日である大晦日に来院して頂く事にした。(こうしてお越しになるのは大抵近所の方なので)

今日詳しく聞くと、3、4日前に始まった首の痛みがどんどんひどくなって、今やどの方向にも動けないとの事。そして治療後、可動域は少し大きくなり、痛みも和らいだとのことで、次は3日にお越し頂く事にした。

年末年始、休みの間にこうして来られる方が2、3年に一度はある。職住分離していない当院ではありがちな事だ。こうして本日仕事納めをした。

ところで年末年始の休み、盆休みは、私にとってまったく休日ではない。まず今年のカルテにざっと目を通す。そして日頃感じている疑問をデータに起こすのだ。

今年後半に特に思ったのは、

1、逆子について
(1)産婦人科で逆子と言われて来院されたが、実際には逆子ではなかった人の割合。その週数。
(2)来院時に逆子であると確認されて治療した人の改善率と週数との相関。

2、不妊治療の胚移植(特に胚盤胞)において、鍼灸併用時の着床率。
(1)初診がすでに移植準備段階で治療開始した着床率と採卵前一定期間の治療(育卵治療)を経て得られた胚盤胞の着床率の差。
(2)治療法の違いによる着床率の違い。

を調べたいということ。

数百枚、いや千枚を越すカルテとの格闘が始まる。お一人お一人のお顔を思い浮かべながらの作業。

年末年始、盆休みのようにまとまった休みでないと手をつけられない作業。休んでなんかいられない。来年お越しになる方々に、少しでも良い治療を提供するために、頑張らねば。

ということで、今日の朝イチ、3日の朝イチにお一人だけ治療させて頂くと言うのは、休みだからとだらける自分へのムチでもある。神様が「頑張れ!」と励まして下さったのだろう。おかげで本日も仕事モード全開。さて格闘開始!

今年一年、ありがとうございました。

来年も宜しくお願い申し上げます。

不妊患者を食い物にする?

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下記、親友の三瓶真一先生(福島県の鍼灸師)がフェースブックでこのような記事を書いた。実は自分のところにも送られてきている。不妊に悩む人は、是非読んで頂きたい。

以下、三瓶先生の記事

本日、不妊症についての鍼灸治療で本を出版するから、貴院も掲載しないか?いまなら10万円出せば『優良鍼灸院』として2ページ用意するから。30名限定ですのでお早めに・・・

だそうです。

なるほど、10万円で30人なら300万円にはなるから、それを元手に出版しようというつもりなのか。

本を出版する、上梓するというのは、webで情報を出すよりはるかに大変な事業です。

もし私がほかの方と共同で本を出すとするなら、人格人柄、技術、また目指すものが一緒で、固い絆で結ばれている方たちと出すべきと思っています。

しかしだ、、、

10万円出すとすぐに『優良鍼灸院』になるというのは、なんでしょう?

優良鍼灸院って、なんでしょう?
最低でも、鍼灸師会や鍼灸マッサージ師会、また全日本鍼灸学会会員などに所属しているとか、学会の認定や(公財)東洋療法研修試験財団の生涯研修会を毎年受けているとか、、、そういうのすっ飛ばして10万円払えば『優良鍼灸院』というのでしょうか?

日ごろから1パーセントの妊娠率を上げるために必死になっている鍼灸師、治療家を冒涜しているでしょう。

不妊症に関しては、その特殊性からさまざまなあくどい商売がはびこっていますが、不妊に悩む方ばかりか、患者さんが来なくて困っている鍼灸院をも食い物にしようとしているかのようです。あきれますね、、、その根性。

ある先生は、、あまりにくだらなくて、一読してすぐゴミ箱に直行だそうです。

来年なかばに出版だという話ですが、内容とどんな鍼灸院が掲載されているか、少々興味はありますが。

以下、私の記述

うちにも来たよ〜。
不妊鍼灸ネットワーク会長、副会長のところに送って来るって?
よくある妊活本の院紹介は、出版社が勝手に作っているので「優良」と言ってもタダの広告同様のレベル。しかし鍼灸師が「優良」というからには精査されていなくてはならないはず。それがお金を出せば「優良」になれるんだったら、苦労要らない。うちにも近畿一円の他の鍼灸院から転院されてくる妊活患者さんがもうすでに3桁に達しているけど、勉強不足なところが多いよね。