日々の診療の様子をお伝えします
下記、親友の三瓶真一先生(福島県の鍼灸師)がフェースブックでこのような記事を書いた。実は自分のところにも送られてきている。不妊に悩む人は、是非読んで頂きたい。
以下、三瓶先生の記事
本日、不妊症についての鍼灸治療で本を出版するから、貴院も掲載しないか?いまなら10万円出せば『優良鍼灸院』として2ページ用意するから。30名限定ですのでお早めに・・・
だそうです。
なるほど、10万円で30人なら300万円にはなるから、それを元手に出版しようというつもりなのか。
本を出版する、上梓するというのは、webで情報を出すよりはるかに大変な事業です。
もし私がほかの方と共同で本を出すとするなら、人格人柄、技術、また目指すものが一緒で、固い絆で結ばれている方たちと出すべきと思っています。
しかしだ、、、
10万円出すとすぐに『優良鍼灸院』になるというのは、なんでしょう?
優良鍼灸院って、なんでしょう?
最低でも、鍼灸師会や鍼灸マッサージ師会、また全日本鍼灸学会会員などに所属しているとか、学会の認定や(公財)東洋療法研修試験財団の生涯研修会を毎年受けているとか、、、そういうのすっ飛ばして10万円払えば『優良鍼灸院』というのでしょうか?
日ごろから1パーセントの妊娠率を上げるために必死になっている鍼灸師、治療家を冒涜しているでしょう。
不妊症に関しては、その特殊性からさまざまなあくどい商売がはびこっていますが、不妊に悩む方ばかりか、患者さんが来なくて困っている鍼灸院をも食い物にしようとしているかのようです。あきれますね、、、その根性。
ある先生は、、あまりにくだらなくて、一読してすぐゴミ箱に直行だそうです。
来年なかばに出版だという話ですが、内容とどんな鍼灸院が掲載されているか、少々興味はありますが。
以下、私の記述
うちにも来たよ〜。
不妊鍼灸ネットワーク会長、副会長のところに送って来るって?
よくある妊活本の院紹介は、出版社が勝手に作っているので「優良」と言ってもタダの広告同様のレベル。しかし鍼灸師が「優良」というからには精査されていなくてはならないはず。それがお金を出せば「優良」になれるんだったら、苦労要らない。うちにも近畿一円の他の鍼灸院から転院されてくる妊活患者さんがもうすでに3桁に達しているけど、勉強不足なところが多いよね。
11月2日(日)当院にて、不妊鍼灸ネットワークの非公式研修会がありました。
東は栃木県から、愛知県、兵庫県、福岡県、南は鹿児島県まで、会員など7人が集まりました。
研修内容は、
1、不妊症と脱毛症の同時治療
(付・経腹エコーによる卵胞及び子宮内膜観察の実演)
2、突発性難聴やメニエル
3、自律神経性疾患とクロノセラピーの意義
起立性調節障害、パニック障害、過敏性腸症候群を例に
といった内容で、その後質疑応答がありました。
お昼は隣の割烹でお食事。
超勉強熱心な人の集まりです。
岐阜大会、ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。
おそらく全参加者の3分の1ほどが来場頂きましたが、
割り当てられた会場が狭く、入れない先生、座れない先生多数。
本当に申し訳ありませんでした。
不妊鍼灸ネットワークの活動を軸として、
広範囲且つ深い学習、正しいモラル。
そういったものをご理解頂けていたら幸いです。
後である先生から
「入りたいと思っていたが、差が大きすぎる。
もう一度勉強し直してから申請させて下さい」
と言われました。
ネットワークは、学びの場。
皆で進化するために存在します。
共に考え、真摯に学ぼうとする先生は歓迎します。
患者様の事を、真剣に第一に考えられる先生は、申請下さい。
本日は、よこしまな考えで経営されている不妊専門鍼灸院の内情、
計7件分の実例を公表し、そのような事をしていると、
どこからか全て白日の下に晒されるという警鐘をならしました。
不妊で悩む皆様が、慎重に鍼灸院を選ばれるよう願います。