日々の診療の様子をお伝えします
5ヶ月ぶりに書きます。
6月には不妊鍼灸ネットワーク通算第4回の研修会がありました。
中村は、そこで「細胞骨格の役割と細胞生物学のよもやま話」と題して講義をさせて頂きました。
が、、、
実はこの講義の本題は、その延長線上にあり、「卵子の質を向上させる期間とその科学的根拠」にあります。
さて、8月5日にとうとう半世紀を生きてしまった私に、
とんでもないプレゼントが2つ、神様が用意して下さいました。
ひとつは、体外授精4回を不成功に終わった42才の方が、
私の誕生日に「先生、妊娠しました」と教えて下さったことです。
少し体外授精を休もうと、産婦人科への通院を中断された矢先のことでした。通常、こういう状態で1周期で自然妊娠するなど奇跡としか言いようがありません、ましてご主人は60才でした。
それと、1年前に治療を終了した方が、私の誕生日を覚えて下さっていて、スイーツを送って下さったのです。この方は当院で不妊治療を受けられた方の中で、最高齢出産(45才)の方です。可愛い赤ちゃんの写真まで添えて。
ところでかねてより、卵子の質の向上に更なる手を打つことは出来ないものかと思慮を重ねておりましたが、先日、低出力超音波のパルス照射が、細胞膜の透過性を向上させる効果があることを知りました。早速、その機器を調べた所、かなり値段が高い物でした。
「とりあえず1台導入しよう」
と考えていましたが、当院は、本院、太秦、草津栗東の3カ所で鍼灸を行っています。どこに置くか、困り果てました。
そんな時、上記のような出来事が2つ重なりました。
42才の方の嬉しそうなお顔!
45才の方の幸せそうな育児の様子!
これは全ての院に配備しなくてはならない。
前に書いた、卵子の質の向上の講義を、机上の空論で終わらせないために、全ての人に最大限の効果を上げるために、神様(別に信じているわけでもないですが)が、私にそう指示して下さっているように感じました。
すぐさま3台を発注しました。
お盆明けから、更に高度な不妊治療を展開したいと思います。
鍼灸による自律神経、ホルモンバランスの改善やストレスの除去。
レーザーによる直接的な血行改善。
それに加えて、卵巣へ直接アプローチして、卵子卵胞の改善を行います。
50代も、従来に増して突っ走りたいと思います。
(忙しすぎて滅多にブログ書きません。すみません。)
今日は草津栗東鍼灸院に、不妊鍼灸ネットワークの堀口先生が遊びに来られました。とは言っても、純粋に遊びにではなく、症例学習会です。当院に来院される様々な不妊症について、熱心にメモを取っておられました。
最後に記念写真。撮影はこの日最後にお越しになったI様にお願いしました。
今日も、新たなご懐妊が1人。皆様が幸せを掴まれますように!
標記研修会が東京のアキュラ鍼灸院で開かれました。
第一部(45分)
講師 本会会長 なかむら第二針療所院長 中村一徳
・基本的施鍼技術
(単刺と置鍼における押し手や刺し手の使い方の違いなど)
・40代妊娠例に共通する治療
第二部(45分)
講師 本会会員 ナチュラリー針灸院院長 浜口健介
・不妊治療とお客様の思考の変化について
・当院の「スタッフ心得」とお客様とのセミナー・交流会の役割
・ナチュラリー針灸院の目指す理想の治療院づくりとは
〈ワーク〉“ほめほめシャワー”を浴びてみましょう
ワイル先生お勧めの「呼吸法」
12時30分 昼食(1時間)
1時半〜
第三部(45分)
講師 本会名誉会員 明生鍼灸院院長 鈴木裕明
・明生鍼灸院における現在の治療法に至るまでの背景(歴史)
第四部(1時間45分)
講師 本会事務局長 アキュラ鍼灸院院長 徐大兼
・不妊症の分類方法と使用穴
・YNSA(Yamamoto New Scalp Acupuncture) と不妊治療について
・アキュラ鍼灸院オリジナルカルテ&基礎体温表を使った問診
・体外受精にて空胞・分割停止により西洋医学的治療に疑問をもち、鍼灸治療を取り入れることにより自然妊娠・出産に至った症例報告集
以上の内容でしたが、当院における妊娠例のうち、体外授精反復不成功であった方々が、鍼灸の卵質向上プログラムを受けて沢山の方々がご懐妊に至ったお話をしました。そのうち詳細を当院のHPにもアップしたいと思います。
今回は、北海道から鹿児島まで13人の会員全員が集まり、またも有意義な研修になりました。