不妊症・婦人科疾患の鍼灸治療


当院の妊娠実績

  開院より婦人科関連でお越しになった方264人のうち、不妊(挙児希望)で来院された方は240人でした。 それ以外は、逆子、生理不順、つわりなどです。不妊治療においては、当院では医学的根拠及び実績から導かれるデータを基に、 通院4ヶ月以上をひとつの目安としています。なぜなら自然妊娠される方の平均が通院4ヶ月であり、それは医学的に根拠を持った卵子の成長期間と一致しており、つまり鍼灸が最大の効果を発揮するのにそれくらいの期間は必要と考えているからです。 そこで、平成29年12月末までに来院された方々のデータを下記にお示ししますが、その後ご懐妊される方もたくさんおられると思いますので、妊娠率は更に上がっていきます。これらは、不妊鍼灸ネットワークを率先するいくつかの鍼灸院同様、おそらく国内トップレベルであろうと考えられます。

不妊総新患数240人
(平成24年5月~29年12月末の間の初診)
自然妊娠数 40人
人工授精妊娠数 18人
体外授精妊娠数 92人
以上、総妊娠数 150人
  • 上記の総新患数には、少数回数で来院されなくなった方を含みます。きちんとした通院間隔で4ヶ月以上の治療を継続された方に占める妊娠の割合は、70%以上となっています。
  • 上記の中で健常児出産に至った最高齢は、体外授精で44才9ヶ月妊娠(45才6ヶ月出産/妊娠判定陽性までの通院期間11ヶ月間)です。それ以上でご懐妊に至った方もおられますが、おそらく染色体異常により悲しくも流産となってしまいました。人知の及ばぬところであり、本当に不運を感じます。
  • 上記のうち一定割合で流産が起こっていますが、それは年齢などの条件が大きく左右します。しかし、鍼灸による流産の抑止に関しては、それなりの理論根拠がありますので、妊娠判定陽性後の治療説明を必ずお受け下さい。妊娠はゴールではありません。出産こそがゴールです。そして子育てのスタートです。是非ともそこまで進んで下さい。

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当院の不妊鍼灸の概略

 私たちが行う不妊鍼灸治療には、大きく2つの柱があります。一つは卵質の改善。もうひとつは着床障害の緩和です。

 分かりやすく説明するなら、「体外授精などで、胚盤胞まで育つように卵子の質を上げる事」と「免疫の過剰反応による着床障害を抑制する事」です。前者に関しては、鍼灸開始までの採卵成績よりも明らかな向上が見られる場合が多く、実際にデータ処理をして有意差と判明しました。

 例えば妊娠を希望して来られる方々のうち過去に体外受精不成功で来院された方が、本院(なかむら第二針療所)と併せて直近5年間で百人以上おられます。そしてその半数以上が、鍼灸開始後に採卵成績が向上し、妊娠に至っていることを確認しています。

 また胚盤胞を移植した際の着床率の上昇は、目に見えて示せるデータとして貴重です。着床のために喉に光をあてる(星状神経節照射)のは、有名な不妊医療機関でも、妊娠率向上のために推奨されていますが、当院ではいち早くそれを取り入れており、最新の治療法で胚盤胞着床率65%以上(50例以上)となりました。
 また染色体検査正常となった胚盤胞移植では9人中8人(89%)で胎嚢が確認されました。まだ数は少ないですが、通常70%と言われる染色体正常胚の妊娠率を、予想通り大きく上回っています。さらに不成功だったお一人も、その後に未検査胚でご懐妊されました。

 さて全体として挙児を希望して鍼灸に来院される方々は、長期の不妊期間があったり、体外授精で思うような結果が出ない方がほとんどです。来院者のそういった特徴を見ても、適切間隔で4ヶ月以上通院された方の6割ほどの方がご懐妊されているのは、他の鍼灸院に比して非常に良好な成果だと考えています。

 しかしながら率直に申し上げて、4ヶ月、いやもっと長く通院され、それで妊娠に至らない場合もあります。 それは本当に辛い事です。私たちも最大限の考慮をもって治療にあたりますが、申し訳なく思います。 しかしそれとはまた逆に、信じられない効果を出す場合もあります。 過去においては、採卵回数23回、流産回数7回を経て鍼灸に来院された方が、治療3ヶ月後の初採卵で妊娠され、 流産せずに出産された事です。本当に劇的な妊娠に至る方が今までに何人もありました。 つまり当院の鍼灸が及ぼしうる効果を、体がしっかり受け止めてくれたら、 または、今までうまくいかなかった理由が鍼灸で改善できる部分だとしたら、このような奇跡的なご出産に至ります。

 さて卵巣の血の巡りを良くする、ということはよく言われますが、 実際に卵巣は体壁から深さ8センチにあり、外から多少温めたくらいでは、深部の血管の拡張は不完全です。 ならば有効な方法なら積極的に導入すべきと、当院では10年前から近赤外線のレーザー光を使用し、 深くまで局所的(卵巣動脈、下腹神経など)に、また全身的(星状神経節)に確実な方法を取っています。しかもそれが標準治療に組み込まれ、 別途料金が発生しないのです。また該当する神経叢(しんけいそう)や動物実験で明らかになった自律神経支配を利用した確かな鍼刺激が、採卵数の増加や、 子宮動脈の血流量増加を証明しており、それは適当になされる治療とは一線を画しています。

 さらに着床障害の緩和ですが、着床障害の最も大きな原因は、子宮における受精卵に対する免疫学的拒絶です。それに対して、免疫学の詳細な学習と、諸種の医学論文から検討を重ねた方法を採用し、冒頭に書いた結果を得ています。

 そして上記に挙げた卵子の質の向上と、着床率の向上は、そのまま自然妊娠や人工授精妊娠へのアシスト効果を持ちます。それが高度生殖医療に頼らない妊娠を助けます。

 上記のように、一人一人に細やかに治療を組み立て、沢山の方にご懐妊頂きましたが、今後もさらに治療に改良を重ね、難しい方のご懐妊をも実現できるように研究を重ねてまいります。

 当院での鍼灸不妊治療を、どうぞご安心の上お受けください。

 また不妊症の方々は、それ以外にも様々な苦痛をもっておられる場合があります。当院は不妊専門ではありませんが、 各領域で極めて高い専門性を維持できるように務めています。真にストレスを取り除くなら、そういった部分も ケアできる実力が必要だと考えています。あちこちの不妊専門と思われる鍼灸院から当院に転院された方が約30人おられます。 そういった方々は他の苦痛がそのままになっています。それでストレスが減るでしょうか。

 当院では、総合的でありながら、様々な領域で高いレベルの治療を目指します。それは他の領域の説明、 本院(なかむら第二針療所)の説明を見て下されば、お分かり頂けると思います。

 その他、婦人科領域では、生理痛、月経過多、生理不順などで多くの患者さんを治療してきた 「なかむら第二針療所」のノウハウをそのまま導入しています。

<お願い>通院終了後、あまり間隔を開けずに採卵または胚移植されたり、タイミングや人工授精でご懐妊に至った場合、 お知らせ下さると幸甚に存じます。(メールでも結構です)

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不妊症・婦人科疾患の症例

1、卵巣切除後、痛みが頑固に残った例 40才

 もともと生理痛がひどい方であり、ロキソニンを常用していたが、内膜症で卵巣が腫れ始めていることがわかった。 腫瘍マーカーが陽性となり、急遽右卵巣を腹腔鏡手術で切除することになった。術後4カ月間は痛みなく経過したが、 その後痛みが再燃。婦人科では問題ないと言われたが、右下腹部~季肋部及び鼠径部に痛みが常在するようになった。 起きていると痛みが強く、寝ているとましになる。この状態が4カ月以上続くとの事で来院。
 今までに同様の経過を持つ方を何人も治療して、著効を得ていたので、同様の方法を採った。 治療5回で長時間の立位も違和感位にまで緩和され、8回の治療で完治をみた。その後、 この方は他の痛みで来院されていたが、本症に関して再発は無かった。
 この場合、綿密な問診と、諸種の徒手検査で深部の筋群のヒキツレ(スパズム)や 手術による筋肉や筋膜の癒着なども視野にいれた治療が、今までに何人もの辛さを和らげてきた。 なお、それらのうち、他にも3人がその後に他の訴えで来院されたが、誰も再発を見ていないのは、 特記すべきことであろう。

2、体外授精直前の人工授精でご懐妊 35才(*)

 初診当初は、背中の痛みのために来院。(運動器疾患の項、*印を参照)その治療と並行して不妊治療を行う。2年2カ月前にご結婚、その数ヶ月後より妊娠を希望され、すぐにご懐妊となったが、10週で流産されていた。 その後、クロミド服用しつつタイミングを取られていたが、約1年半にわたり、なかなかご懐妊に至らず。 大阪の有名な高度不妊医療施設に通院され、体外受精に進む決心をされたが、 その前の周期の人工授精で見事にご懐妊。その時にカバサールを服用されており、 妊娠して服用をどうしたら良いのかわからず、その施設に何度も何度も電話されたが、 年末年始のせいで緊急時対応回線もまったく応答がなかった。と、その話を聞いた夜に、 当院の提携している醍醐渡辺クリニック院長の渡邉医師とお会いする事になっていたので、 すぐに指示を受けて服用を中止していただいた。こんな経過で流産の危険性を回避することができた。
 その後、この方は逆子で来院。それも治られて、無事経膣分娩で女児をご出産された。

3、絨毛膜下血腫の流産の予防 35才

 32才時に「ちばレディースクリニック」の鍼灸不妊外来へ通院されており、2周期目でご懐妊、ご出産されていた。二人目を希望され、平成23年同外来へ来られ、この時もご懐妊されたが、 通院終了後、18週で死産となった。この時期ならば、染色体異常の可能性が高いと推察されるが、 診断は絨毛膜下血腫であった。そして次の妊娠に向け、オープン1年目の当院に捲土重来を期して来院された。この頃流産について集中的に勉強しており、その中で免疫寛容と胎盤の血管新生の関連に着目していた。そこで、この方の死産の診断結果(絨毛膜下血腫)は、正しい治療をすれば抑止できる可能性があることを理論的に説明できるので、その方法を取った。次のご懐妊では流産はせず、出産のご報告をいただいた。
 もちろん一人一人の妊娠や、流産の予防が、鍼灸の効果であることを実証することは極めて難しい。 しかしそれは何も鍼灸に限った事ではない。西洋医学的不妊治療でさえ、同じ事が言える。 なぜなら、卵子も精子も二つとして同じものが存在しないからだ。しかし合目的的な治療が有効であることは、 当院の妊娠率の高さと、流産率の低さで検証されていると考える。

4、タイミング療法における妊娠までの期間の明らかな短縮を見た例 36才

 第1子は、私(中村)が「ちばレディースクリニック」で治療していた時にご懐妊された。 当時は、約2年間タイミングを取られていたが妊娠に至らず、鍼灸を希望され、3周期でご懐妊となり、 そのままご出産された。その後、第2子を希望され、約1年間自己流でタイミングを取られていたが、 なかなかご懐妊に至らなかった。
 ご主人さんが「やっぱり中村さんに行けば?」と言われて再び来院。初回より3年経過していたので、 今回は半年くらいで、、、と仰った。『そんなうまく行くかな?』と思っていたが、 11月に再開して、5月にご懐妊。ぴったり半年で、予言的中。いやはや驚きです。
 このようにタイミングを長期間取られていて、鍼灸に来院されるとその期間が短縮される場合がとても多いものです。毎月毎月、生理がくると落ち込んだりする人もおられますが、 あまり気負わず、これくらいのスパンでゆったりと考えるといいのかもしれませんね。

5、AMH低値にも関わらず、ご懐妊 40才

 ご結婚後、途上国への転勤で、子作りをできずに年月が経過していた。 帰国後タイミングから開始して体外3回を経験されていた。胚盤胞移植は、計3回の採卵で27個中1個であった。 鍼灸開始から丁度1年経って、通算8回目の採卵では、同時に胚盤胞が2個出来て、新鮮胚移植でご懐妊された。 AMHは0.5であった。妊娠12週まで継続し、終了とした。
 終了時には、とても心温まるお手紙を頂いた。私たちを信頼し、これだけ通院して下さったことにも感謝である。
 さて、鍼灸を開始して、時々大きな山場が訪れる。通常、年齢を重ねる毎に結果は悪くなりそうなものだが、 卵質がぐいっと向上する時がある。次の例もそのようなものであろう。

6、胚盤胞を何度も移植して着床せず、超音波治療開始後の採卵で着床した例 29才

 鍼に来院前に採卵1回7個、胚盤胞3個、妊娠成立せず。その後、3回採卵し、全部で17個採卵、 胚盤胞は2個のみ。その後、超音波治療を開始した次の採卵では、採卵5個で得た胚盤胞で妊娠成立した。 12週で治療終了とした。  この年齢では、通常卵子の染色体異常の可能性は低く、なぜ妊娠しないのか、医師も何度も悩んでおられたそうである。 とにもかくにも、超音波治療を開始してからの採卵で妊娠が成立した。卵質の向上が示唆された例である。

7、鍼灸開始後、卵質が向上したと思われる例 38才

 6年前から妊娠を希望して複数の産婦人科にて、タイミング法、人工授精を繰り返しておられた。 来院2年半前に一度ご懐妊となるも、心拍確認前に流産されていた。以後の人工授精では妊娠に至らず、 体外受精を行われ、胚盤胞4個(うち2個は6日目胚盤胞であまり良くないとの事)を得られ、 新鮮胚移植で妊娠に至らず。この状態で来院。
 残る1個の移植で陰性であり、次の採卵に向けて、鍼灸で育卵治療を開始。その後に採取された胚盤胞は1個であったが、 それと前回の6日目の胚盤胞を2個移植し、両方とも着床し、双子となった。その後、男児2人の出産報告も頂いた。

8、長期間の不妊治療を経て、当院に来院され速やかにご懐妊 36才

 来院3年以上前から妊娠を希望され、産婦人科を受診。各種検査異常なし。約1年間タイミングを取られたが、 なかなか妊娠に至らず。不妊専門の鍼灸院に通院されご懐妊になるも流産。その後1年間通院されたが妊娠に至らず。  その間、産婦人科への通院を止めるように言われ、受診せず。その鍼灸院には計150回通院されたとの事。 それを中止して半年経ち、再び鍼灸を受けてみようと当院に来院。産婦人科にも再び通院を始められていた。 当院に来院され、2周期目で人工授精でご懐妊。かなり絶望的になっておられたが、早期のご懐妊で幸福をつかまれた。 その後、出血して安静となったが流産していないと電話でご報告があった。  当院に来院されるまでに、長期的な不妊期間がある場合も、来院されると速やかに妊娠に至る場合が少なくない。

9、黄体化非破裂卵胞からの自然妊娠 35才

 1年7カ月前に結婚。避妊期間なし。自己流でタイミングを取られ、丁度1年が経過していた。 左の卵巣がほとんど機能しておらず、しばしば黄体化非破裂卵胞(LUF)及び黄体機能不全。 また右卵管閉塞を言われていて、自然妊娠は困難な状態であった。来院されすぐに初めての人工授精を計画されていたが、 卵胞が育たず中止。次の周期に初めての人工授精を行い、排卵も確認したが妊娠に至らず。 次の周期は4センチの卵巣水種が左側に見つかり、右卵巣に卵胞を確認したが、閉塞側なので人工授精は中止。 次の周期はちゃんと左側に卵胞が育ったが、前の周期に水腫もあったので人工授精は見送りとなった。 そこで、こちらで念入りにタイミング指導を行ったところ、見事に自然妊娠に至る事ができた。つわりもあったが、 胎児は順調に成長し、12週で終了とした。  鍼灸を始められてからのあまりの早い展開に、「こんなに普通にあっさりと妊娠してもいいんですか?本当に私、 妊娠してるのか信じられない」と感想を仰っていたが、本当に嬉しそうだった。来院から4周期目であったが、 排卵としてはまだ2回目でのご懐妊であった。来院の方々にはタイミングの取り方を間違っている方が多く見られる。 当院では各種データに基づき、きちんとしたタイミング指導を行っている。それを実践して下されば、 このように不妊期間は短縮しやすい。

10、体外授精に進む前のご懐妊 40才

 ご結婚まだ半年であったが、年齢的にも積極的に不妊治療を開始されていた。 鍼灸来院直前には、初めての体外受精をしようとしたが、排卵済みで急遽、人工授精となった。 その翌日に来院。来月は体外受精に進むつもりでおられた。できる事はすべてやりたいと超音波治療も希望され、開始。 次の周期は、もう一度人工授精をしてみることにした。それでご懐妊。13週まで来院、胎児は順調に発育していた。 二人目も、できれば三人子供が欲しいとのことで、産後42才の早い時期に来院を推奨し、終了とした。

11、着床のサポート 38才

 4年前に一人目を出産し、二人目を希望して体外受精に進まれた。最初の採卵後、移植に備えて来院。 初期胚を1個移植され、そのままご懐妊。きちんとした鍼灸を行えば、胚移植の着床率は向上するので、 こういうケースで来院され、ご懐妊に至る方はたくさんおられる。
 が、この方で特記すべき事柄は、前回の妊娠後期で、妊娠高血圧症候群になられたことである。 私たちは鍼灸による着床時の免疫寛容を目指していて、そのためにもっとも有効な治療法を研究している。 そしてそれが真に有効であれば妊娠高血圧は防止できると考えているので、 この方の後期の状態でぜひともお知らせいただきたいとお願いして、15週で治療を終えた。

12、卵質の向上 35才

 5年間の不妊期間中、タイミング指導を約2年、人工授精6回、体外受精で採卵3回、計24個、 うち2個同時移植でご懐妊に至るも流産、他3回の移植で妊娠に至らず。この状態で来院。
 来院から3カ月の育卵を推奨した。開始から丁度3カ月の採卵では、採卵7個、受精6個、胚盤胞3個 (ただし2個はあまりよくなかったが)を得た。過去の採卵成績と比べて明らかに向上していた。 それを新鮮胚移植しご懐妊。その後、13週まで来院され、終了。その後、男の子をご出産されたと報告をいただいた。 ぜひとも二人目も頑張って欲しいと願う。

13、着床のサポート 32才

 2年半前から妊娠を希望され、タイミング療法をや人工授精(3回)を経て体外受精に進まれていた。 来院時には、初めての採卵を終えられ、凍結胚移植の10日前であった。移植準備の治療を行い、 初回の初期胚移植で妊娠に至らなかったが、2回目は胚盤胞を移植し、妊娠成立。その後9週まで来院され、 また出産のご報告も頂いた。二人目の妊娠を目指す時も、鍼灸を受けたいとも仰って頂いた。

14、人工授精1回目でのご懐妊 36才

 7年前に結婚、2年半前から具体的に妊娠を希望して婦人科受診。特に大きな問題は無く、婦人科を転院したりもしたが、 なかなか妊娠に至らず。来院されると、自律神経症状が強く、そのバランスを整えるために呼吸法を指導し、 日々自宅で行ってもらった。そろそろ体外受精を視野に入れ始めたが、とりあえず人工授精を試すことに。 その初回でご懐妊。13週まで安定を確認して終了した。

15、習慣性流産の予防 36才

 来院までに3回の流産を経験されていた。それぞれ7週頃、10週頃、6週頃であった。 3度目はヘパリンの自己注射を行っていたが流産され、検査したところ何番目かのトリソミーであった。 その後、4カ月経過して来院。しかしまだ怖くて、妊娠にリトライできないでおられた。
 治療開始後も、抜歯、風疹予防接種、ヘルペスでの服薬などで、再三リトライを中断されていたが、 来院から8カ月が経過して、タイミングを積極的に取り始めてすぐにご懐妊。その後、ここからがもっとも大切と、 しっかり治療を継続され、初期流産の危険が消失する15週頃まで治療して終了とした。

16、採卵2回不成功の後、鍼治療を開始してからの採卵で妊娠 38才

 ご実家が滋賀で、ご結婚されて愛知にお住まいの方。お母様の介護の為、週3日滋賀に帰省しながら愛知で不妊治療をされていた。
 結婚から2年後体外受精に進み2回採卵を行った。初期胚で凍結し、移植したが着床しなかった。治療は愛知から滋賀に帰省されている期間しか行えない為、週1回の来院とした。治療6回後に採卵10個、5個胚盤胞になり凍結。次の周期に凍結胚移植を行いご懐妊。胎嚢と心拍確認ができ、12週まで通院され終了となった。

17、子宮内膜症・両卵巣チョコレート嚢腫(右卵巣破裂)の手術後妊娠 32才

 25才の時、生理痛が酷く月経過多の為、病院受診。子宮内膜症を指摘されていた。
 29才でご結婚。実家に帰省中腹痛の為緊急入院し、子宮内膜症の手術を行った。手術中に卵巣破裂も見つかったとの事。術後1年間避妊し、翌年から自己流タイミングで妊活を開始したがなかなか妊娠せず、不妊専門病院を受診。一度タイミングを挟んで体外受精に進む。治療7回後にクロミッドで採卵1個。胚盤胞になった為凍結した。次の周期は自然周期で採卵し、新鮮胚盤胞移植を行い、めでたくご懐妊。胎嚢と心拍確認ができ、9週まで通院され終了となった。

18、残り1個の凍結卵で妊娠 41才

 元々生理不順で3カ月に1回しか生理が来ていなかった。しかし特に治療していなかった。35才の時、仕事中に更年期症状が出始めた為、病院受診。クロミッドやピルなどを使い治療していたが、仕事が忙しく通院を自己中断した。38才から再び病院通院を再開し、39才でご結婚。最初はタイミングを取っていたが妊娠せず、体外受精に進む。採卵21個のうち4個が胚盤胞になった為、採卵から2カ月後に凍結胚移植(2個)したが着床せず。残りの胚移植を予定していたが、移植する周期の生理がなかなか来ない為、当院に来院。
 初診から4カ月後に生理が来た為、凍結胚を1個移植したが、着床せず。次の周期に最後の1個を移植してご懐妊された。胎嚢と心拍確認ができ、ご本人の都合により14週での終了となった。

19、体外受精まで進んでいたが、自然妊娠した 29才

 ご結婚後、自己流タイミングを1年間取っていた。翌年病院受診され、各検査は異常なし、人工受精を2回受けるが妊娠しない為、別の病院に転院。タイミング1回人工受精2回行うが妊娠せず、採血で糖尿病の疑いを指摘されて医大病院に紹介された。
 医大病院で体外受精に進み、ショート法で3回採卵するが、いずれも卵割が途中で止まり中止となる。初診時、しばらく体外を休み、その間はタイミングで行きたいとの申し出で治療を行った。当院の鍼灸は着床障害と卵質向上を目的にするので、3、4ヶ月以内に自然妊娠できなければ、次の採卵で結果が良くなるように、二本立ての目標とした。そして治療15回目、タイミングで見事にご懐妊。治療開始から3カ月以内での妊娠であった。胎嚢と心拍確認ができ、9週まで通院された。

20、不妊期間2年であったが、鍼治療開始3カ月で妊娠 26才

 ご結婚後、自己流タイミングを取っていたが、妊娠しない為近医受診。特に検査では異常は見つからず、初診時もタイミングでの妊娠を希望されていた。
 治療12回目、タイミングでご懐妊された。胎嚢と心拍確認ができ、9週で治療終了。若い方だけに、すぐに妊娠するとご本人も思われていたのにうまくいかず悩んでおられたが、鍼治療で早期に効果が出た患者さんであった。

21、子宮内膜増殖症の改善から妊活へ 33才

 ご結婚直後に生理不順で婦人科を受信した際、内膜の異形成を指摘され、その後に「子宮内膜増殖症」との診断を受けた。黄体ホルモン剤服用と内膜掻爬の治療の2クール目で来院。このクールで改善しなければ子宮体がんの疑いとなり、子宮摘出を示唆されていた。
 鍼灸治療開始から1ヶ月を経過した頃、日常的な不正出血が収まり、2ヶ月後、4ヶ月後の検査も良好。半年後の検査で病理所見なしとの事で、婦人科での治療を終了し、同時に当院での鍼灸治療も終了した。これから妊活をスタート出来ることになった。

22、繰り返す流産後の体調不良と妊娠に向けた治療 41才

 結婚直後、2kgあった子宮筋腫を摘出、さらに腸閉塞で2か月入院と、ほぼ1年間妊活できない状況が続いた。翌年の妊活開始後すぐに自然妊娠したが9週で稽留流産、その4か月後にも自然妊娠したが再び稽留流産。2回目の妊娠は絨毛膜下血腫の診断。2回目の流産手術後に当院に来院。年齢的にステップアップも視野に入れつつも、自然妊娠と絨毛膜下血腫による流産の防止を目的とした治療を開始。
 2回の流産の手術の後、卵巣の腫れやおそらくホルモンバランスの変調による不正出血や生理周期の乱れがあったが、治療開始から2か月を経過した頃(計8回)から落ち着き始めた。その翌月には基礎体温表からも生理周期や排卵、高温期の安定がみられた。そして更に2か月が経過して(計23回)自然妊娠。今回の妊娠は順調に経過し、15週を超えた時点でほぼ安定と判断し卒業して頂いた。

23、体外受精直前に自然妊娠 33才

 入籍前から自己流でタイミングを開始、婦人科でのタイミング指導も受けていたが、約2年間は妊娠せず。またAMH1.39と年齢不相応に低い事も分かり、すぐに体外受精に進む事を決めておられた。治療開始直後にショート法による採卵にて3BB~3CCというグレードの6日目胚盤胞2個を得たが、その受精卵での移植は着床に至らなかった。
 そこで2回目の採卵に向かうまでは卵質向上を目的に治療間隔を詰め、鍼、レーザーに加えて超音波治療も行う事にした。
 婦人科受診は休む事を希望されたため、その間はタイミングをとる事とし、3~4か月以内の自然妊娠を目標にした。結果、採卵に向かう予定の月に自然妊娠された。
 特に治療頻度を上げた事で卵巣へ持続的な刺激を与える事ができ、功を奏したのではないかと考える。このように妊活において比較的若年の方であったとしても卵質が低下している場合は、週1回より5日毎の治療ペースの方が早く結果に結び付く可能性も高い。

24、鍼灸開始後、採卵成績が大きく変化したケース 34才

 来院約2年前に行ったロング法での採卵では20個の卵子を得ることができたが、胚盤胞は3個(3AB,4BA,4CC)、初期胚は1個という結果だった。その受精卵で計3回移植するもいずれも妊娠に至らなかった。その後半年間は自己流タイミング、さらに産婦人科での人工授精1年間を経た上で再び体外受精を視野に入れ当院を受診された。
 3~4か月以内の自然妊娠を目指しその間は人工授精とタイミングを続けたが陽性反応は無く、当初の予定通り採卵に進む事になった。再びロング法を行った所36個の卵子を得ることが出来、13個が胚盤胞まで育った。グレードも顕微授精で5AA,4AA,4AB、ふりかけ法で5AA,4AA,4AB,4BB,4BA,4BB…と、初回の採卵から約2年経過しているにもかかわらず明らかに採卵成績が向上した。そしてふりかけ法の5AAを最初に移植され妊娠に至った。15週まで通院を希望され、「施設選びにも適切な助言をもらえて、鍼治療を受けてよかった」と言って頂けた。

参考ページ
http://hari-9.com/gynaecology/

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