自律神経系疾患、他の鍼灸治療


 鍼灸は、自律神経の調整にすぐれていると言われていますが、当院ではスーパーライザーによる 星状神経節ブロック(SGBといいます・痛み等はありません)を行い、諸種の疾患に多くの有効例を確認しています。 例えば、過敏性腸症候群、パニック障害などです。またこのSGBの応用範囲は極めて広く、 諸種の疾患に応用されています。ご興味のある方は、SGBで検索してみて下さい。

自律神経系疾患、他の症例

1、症状が改善した過敏性腸症候群 15才女性

 高校の受験勉強中、お腹のポコポコという音やガスでお腹が張り苦しい状態が続いた。病院には行かず経過観察していたが、春休みに入り症状は消失した。しかし、高校入学後3日目に症状が再燃。病院受診し、内服処方された。また、高校が遠方の為、朝食がしっかり摂れず、水のみを飲んで登校していた。
 このような状態で来院。治療4回目でポコポコという音が少し改善したが、ガスによるお腹の張りはまだあった。治療11回目、学校で授業を受けていても気にならないほどまで改善。しかし、テスト期間や部活の練習で強く症状が出る事があった。治療23回目、症状は短時間で治まる様になったが、まだ多少の波があるので現在も治療継続中である(H27年末)。
<コメント>ガスが出ない人もお腹がならない人もいないが、症状が長期化すると、どの程度が正常なのかわからなくなる。最終的にはゼロにはならないので、大抵の場合は日常生活で支障がなくなったら治療終了としている。

2、薬剤無効の頑固な過活動性膀胱 59才女性

 9ヶ月前から日に30回以上の尿意を感じるようになる。泌尿器科にて過活動膀胱との診断を受けて服薬するも、症状が改善せず。ついに不眠となり精神的にもバランスを崩した。兵庫の鍼灸院に通院し、症状が改善。しかし遠方であるので近所の鍼灸院に転院したところ、症状が急激に悪化し通院を中止した。
 そして三つ目に当院に来院。三回の治療で症状は当初の3割に減少。以後、海外旅行が原因と思われる再燃があったものの、その後の経過は順調であった。そして徐々に治療間隔を空けたが再燃せず、終了とした。
<コメント>鍼灸といっても、院によって得意分野や力量が異なることがわかる例となった。

3、継続治療で奏功を見た過敏性腸症候群(IBS)15才 女性

 来院1年前(12月)からお腹がポコポコ鳴り、ガスがよく溜まっていた。翌年1~3月が受験勉強もあり特にひどかった。4月に高校入学し、近医内科受診で漢方や整腸剤を処方された。学校では1日2回はトイレに行き、毎朝吐き気で朝食が採れず、水の摂取のみで登校。治療を開始して5回目に1週間の内ポコポコ音が2~3回で治まるようになったとの事。しかし、テスト期間などストレスが掛かると症状が悪化するなど、増悪と緩解を繰り返していた。
 治療10回目で症状は半減以下にまで軽快。その後も好調をキープ出来ていた。治療30回で症状は五分の1にまで軽減。学校にも慣れ朝食が採れるようになり、ポコポコ音も殆ど気にならない状態が続いたので、終了とした。
 過敏性腸症候群は、思春期の女子にはつらい症状であるが、根気よく治療して寛解することも多い。

4、3診目で効果のあった片頭痛 36才 女性

 子供の頃から主に左の片頭痛があり、常に痛み止めを常用していた。
 ご結婚され日本に移住してから肩こりがひどくなってきた事もあり、近所の鍼灸院に通院していた。ご結婚から4年後、ご主人の海外転勤によりマレーシアに移住。その間転勤先で鍼治療を受けていたが、合わずに中止。その後日本に帰国し、以前通院されていた鍼灸院に行くも閉院されていた為、当院に来院された。
 子育てと仕事の両立が難しく、よくイライラするとの事。また、便秘と下痢を繰り返していた。1週間に1回のペースで通院され、3診目の治療で片頭痛が少しずつ楽になってきたが、鍼治療後数日するとひどくなっていた。腸の症状は落ち着き、便秘と下痢を繰り返す事も無くなった。
 5診目治療時、前回の治療から1週間頭痛なく過ごせたとの事だった。その後も週に1回通院されていたが、片頭痛改善にて治療回数14回で終了とした。

5、転勤により治療中断を余儀なくされたが改善の見られた網膜色素変性症 38才 男性

 来院の4年前、子供と添い寝をしていて左目を閉じた状態で右眼を開け真っ暗だった。異変に気付き、急いで近医眼科を受診する。検査を受けた結果、網膜色素変性症の疑いで大学病院に紹介され詳しい検査を受けるも治療法無く、点眼薬のみ処方された。その後定期通院をしていた。
 1年後転勤で関西に引っ越しされ、紹介状を持ち大学病院を受診するが、視野検査と眼底検査のみだった。ここでも治療法が無いと言われ、点眼薬処方とビタミン剤も処方され、定期受診を続けていた。
 当院には、他に治療法が無いか探していたとの事で来院。視力は問題ないが、夜盲と視野欠損があるとの事。白内障や緑内障の合併症なし。ご本人の感覚として、視野欠損が少しずつ広がっているように感じると言われていた。しかし、来院から2カ月後に海外赴任が決まっていた為、治療回数に制限がある状態で治療を開始した。
 1週間に1回のペースで治療開始。治療2診目、視野がクリアになった気がするとの事だったが、1日で戻った。3診目も治療後1日のみクリアだった。4診目、前回の治療から5日間は視野が広がった様に感じるとの事だったが、海外赴任の期限により終診となってしまった。少しずつ変化は見られていた為、もう少し継続されていれば治療効果が見られたのではないかと思う症例だった。

参考ページ
http://hari-9.com/autonomic_neuron/

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