鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
こんにちは。湯浅です。
初診時、これ迄の経緯などを伺った後の患者さんからの質問で一番多いのが「鍼は痛くないですか⁇」というものです。
当院で受ける鍼が初めてという方はとても多く、注射針やTVの影響からか、『ハリ=チクッ』というイメージが固定化しているようですね(ー ー;)
受けられた方はよくご存知ですが、痛さなどほとんど感じでおられないと思いますよ。
それには理由があります。
鍼はとても細く、また、痛みを感じないように工夫してありますので、痛くありません。
注射は、刺される瞬間にチクッと痛みが走りますね。
皆さんは注射針の太さはご存知でしょうか。
採血用針:直径0.7mm、輸血用針:直径1.2mm
注射の場合は、液体の注入や血液を針の管を通して吸い上げますので、ある程度の太さが必要です。
液体を針の中に通す注射と違い、鍼治療は、ツボに刺激を与えることが目的です。
そのため、打って刺激を与えらればいいわけですので、鍼を細くすることができます。
0号鍼(最も細い鍼):直径0.14mm、3号鍼(全身用鍼) :直径0.2mm
と注射用に比べてかなり細い鍼を使うことがお分かりいただけると思います。
このように、鍼灸の鍼は非常に細い鍼を利用することと様々な工夫により刺す時はほとんど痛くありません。
日本は、杉山和一氏が作りだした管鍼法という独自の方法により、痛みを軽減してうつことが出来るのです。
それでは、鍼は全く痛みを感じないのか?というと症状によっては少し違った感覚が起こる事があります。
肩こりや腰痛などの治療の時に「ひびき」と言われるズーンと重くなる感覚が伝わってきます。
このひびきは治療にはとって必要な刺激です。
これもチクッとは違い、鍼を刺した後にズーンと起こるものですが、慣れた方だと「これがないと…」という方もおられるのですよ。
痛くないとはいえ、もちろん治療者の技術や経験によってかわってくるのですが…
鍼灸師にとっては最も基本的な技術ですが、患者さんにとっては一番大切な事かもしれませんね。
先生の鍼は心地よい、そう言って頂ける様にがんばっていきます。