鍼灸のこと、いろいろな病気のこと、院内の出来事などを綴ります(^^)(担当 分院長 洲脇)
新しいレーザー(スーパーライザーEX)を導入し、1週間が経ちました。
先日、中村先生から、『美容医療で使用されるレーザーの波長とスーパーライザーEXの波長が似てる』という話が出ました。
肌に有害な光で有名なのは紫外線と近赤外線です。紫外線はシミ、近赤外線はたるみやほうれい線の原因となります。
『スーパーライザーって近赤外線でしょう?顔に当てていいの?』
…と仰る方もいると思います。しかし、顔面神経麻痺の方々の治療の際、顔にレーザー照射も行いますが、特に副作用が出た事はありません。それに実は美容レーザーも近赤外線を使っています。
そもそも美容医療で用いるレーザーには大きく分けて「光治療」、「レーザー治療」の2種類あります。
それぞれの違いは「パルス幅(光が照射される時間)」と「波長」です。
「光治療」はパルス幅が長く、光は照射ターゲットの周囲にも広がり、威力は穏やかで熱が広がります。実際「光治療」でよく使用されるレーザー「IPL(=Intense Pulsed Light)レーザー」は複数の波長(約500〜1200nm(近赤外線と可視光線領域の波長))を持ち、パルス幅が長いという特徴があります。
一方、「レーザー治療」はパルス幅が短い為、熱が広がりにくく、威力は強くなります。またここで用いられる通常のレーザーは、1種類の単調な波長であり、同じレーザー名であっても複数の波長が存在し、特徴が異なるものもあります。
スーパーライザーEXの光の波長(600〜1000nm)等の特徴を光治療に使用されるレーザーと比較すると、とても良く似ていることが分かります。
確かに近赤外線はたるみ等の原因と言われますが、それは長時間晒された場合であり、短時間の弱い照射であれば、線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン等の産生を促し、肌のシワを改善する等の効果が期待出来るとのこと。
美容機器ではないスーパーライザーEXを顔に照射することで、どの様な美容効果が出るかはスタッフの間で実験中ですので、また面白い結果が出るようなら報告したいと思います(^^)