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希望の象徴

こんにちは。湯浅です。


先週、先々週と、立て続けに妊娠のご報告を頂きました^_^


お一人目は30代前半のタイミング段階の方、お二人目は30代後半のタイミングと人工授精併用の方。

お二人共に、初めての妊娠で、さらに卵質改善という点で効果が出てくると考えられる最短の3、4周期目での妊娠となりました。


『今月もどうせ生理来ると思ってたのに…』と、嬉しい誤算を話されるのも同じです^_^


『皆さん、見事に同じ事を言いながらでも妊娠されてるんですよね』と和やかな空気の後、あえてさせて頂くのが流産のお話。


もちろん、嫌な気持ちになって頂きたい訳ではありません。


タイミングや人工授精の後で生理が来てしまう事と、一度妊娠をした後に流産してしまうのと…
結果は同じ様でも意味が全く異なります。


悪い意味も、実は良い意味もあるのです。


悪い意味は、いうまでもなく、絶望的な喪失感…。
おそらく経験された方にしかわからないものでしょう。

先週の科学博物館で一番印象に残ったのが、しっかり人と分かる程成長している10週あたりの胎児の映像。
心拍確認後に流産を経験される方はどれ位心を痛めておられる事でしょう…

一般的に、「臨床的に診断された」流産率は15%と言われています。
ですが、1980年代に米国の疫学者ウィルコックスによって、「着床後の」流産率は31%であったと報告されています。

詳しくはここでは述べませんが、
要は、流産というのは実に一般的に起こっているというのが事実なのです。

《流産の医学》の著者である科学専門誌の記者であるジョン・コーエンによると、その主な要因として分かっている事は染色体異常であり、
それがおきる原因を調べたところ、因果関係が明らかなのは年齢が高いほど染色体異常率が高いという事実のみ。


ですので、
もし流産されてしまっても少しでも早く次の妊娠に向けて動いて頂く事が、最も赤ちゃんにあえる近道だと思うのです。


又、先ほどのウィルコックスの研究報告によると、流産した女性の95%が2年以内に妊娠しているという事実。

「殆どの女性にとって、初期流産は体のしくみがうまく働いている証拠、希望の象徴である事が多い」と述べておられます。

こちらが良い意味なのです。

もし絶望的な気持ちになってしまった方がおられても、これらの事実を知っておく事で、少しでも早く、次に向けての行動を始めるきっかけになれば…

そういう気持ちでお話させて頂いています。