日々の診療の様子をお伝えします
新しい話題ですが、敢えてこちらに書かせていただきます。
鍼灸学校を卒業したらその道に就職する人が多いと思いますが、
鍼灸師を鍼灸師として受け入れられる鍼灸院は、
実はそんなに沢山あるわけではありません。
殆どの卒業生が、卒後鍼灸の教育をきちんと受けられない環境のところに就職します。実は、鍼灸師が鍼灸師として生きていくのは並大抵ではないのです。
卒業生が100人いるとして、その後鍼灸でメシを食えるのは1割位でしょうか。まして、人を雇う余裕のある院は、そのまた半分以下ではないでしょうか。
そうすると、そういう院に務めると、鍼灸師として上位5%くらいに入れるようなノウハウが学べるわけです。ノウハウは、治療技術、医学知識はもちろんの事、様々な、それこそ自分が開業するに必要なノウハウ全てを手に入れられます。
しかし、それは過酷な日々でも有ります。いわゆる修行の様相を呈してきます。
極めて様々な種類の疾患。
不妊症だけでも、まさに千差万別な状態。
それを少しでも多くのバリエーションを自分の中に吸収しようとします。
結局は、その熱意がその後の鍼灸師ライフを決めることになります。