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人を育てるということ。

田邊美晴先生が本日、広島へ帰って行きました。
「最後に会えませんか?」
「ゴメン、診療中です。」
残念ながら会えませんでしたが、
会わない方がよかったとも思えます。

今春入職したスタッフの特訓が、今日から始まりました。

今日は早朝と終了後、明日も早朝特訓です。
まるで暁天講座です。

私たちが行うのは、答案用紙に答えを書く事ではありません。
患者さんに納得してもらえる説明が出来る事。
そしてその説明に沿った治療を展開出来る事。

それは1人坐学だけでは、決して出来る事ではありません。
インプットはできても、アウトプットは指導がないと無理です。
田邊先生、露木先生も、何度も訓練を繰り返して今があります。

5年前、篠田先生が卒業した時、
彼女を超える人は出ないと思っていました。
しかし5年経つと、私も院も進化します。
すなわち田邊美晴先生の方が、その進化型を学んでいるわけです。
そうすると、現職の露木先生(草津栗東)は、
田邊先生退職後の更なる進化型を学びます。
そして新スタッフはまた、更に進化型を学びます。

そうすると、後から入るスタッフの方が、
より進んだ治療法を習得するわけですから、
「田邊先生を超える人はもういない」と、
今は思っていても、多分いつか次の誰かが超えるでしょう。

私との信頼関係を基にした二人三脚があれば、
田邊先生を超えることは、きっと夢ではない。

田邊先生が半年以上かけて分析した耳鼻科の資料は、
実は、私達への最高の贈り物なのです。
そして、それが今後、田邊先生を超えるための材料となる。

田邊先生へ。
次の誰かが貴方を超える日がきっと来る。
そんな人を育てる事が、私のたゆまぬ使命でもある。