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トリプルスリー

流行語大賞ではないけれど、本日トリプルスリーでした。
何がトリプルかって?
某大学病院の女医さんが逆子で来院。
職場で逆子だと言ったら、先輩医師から
「つべこべ言わずにここへ行け」と言われて来ました、との事。
この方、初診の3週間前からずっと逆子。
初診時31週。
当院でエコーで見たらやはり逆子。とりあえず治療して「毎日家でお灸と、その直後の逆子体操をして下さい」と指導したら、次の検診で頭位に。電話で報告下さった。その後一週間が経過したとき、またもや逆子になったと来院。うん、確かに逆子。また同じように治療して、今度は自分の病院のエコーで確認して来院。
「先生、一昨日病棟のエコーで見て治ってたので、多分、治ってます。今日は治療じゃなくて一応の診察とお礼を言いに来ました」
と律儀なお言葉。触診すると、、、
「あれ?これ多分、横位ですよ、、、」とエコーで見たら、やはり横位。
その女医さん
「えーーー!?」
と半ば悲鳴に似た叫び。
実際にエコーで見てもらい、そして治療。
そしたら今日電話でまたもや「先生、婦人科で治ってました!」と。
本日はもう35週。

3週間ずっと逆子だったのが各1回計3回治療で3回改善。
ってんで、トリプルスリー。
臍帯巻絡もないし、このまま行って欲しいですね。
この方は女医さんなので、これほど信憑性が高い話も無い。
やはり逆子の治療にはエコーは必須。
目の前の人が逆子かどうかなんて、産婦人科の診察から日が経っていたら全然変わってしまうから。それも見ずして、論じるのは滑稽。

ちなみにこの先輩医師は、当院がまだ古くさいところにあった時に、奥様を連れてこられたDr.で、治ったのを本当に喜んで名刺を置いて帰られた記憶がある。その方が10年後に覚えて下さっていたのがとても嬉しい。