日々の診療の様子をお伝えします
今日、久々にお越しになった方。
バイオリンがご趣味で、オーケストラにも入っておられます。
風邪を引いて、体中が痛い、微熱が続く、という状態で来院。
この方は、風邪をこじらすと鍼を受けられます。
治療開始の時には、咳がひどくて鍼が出来ないくらいでした。
とりあえず急場しのぎにのど飴を口に含んでもらいました。
そこで、続いて咳止めの鍼。
咳には、太陰肺経の郄穴(げっけつ)である孔最に鍼をしますが、
咳がひどい時には、この鍼をいくら入れても痛くないのですね、不思議!
なので、少し痛みを感じるまで、ちょこちょこと上下させます。
そして、痛みを感じたらそのまましばらく置いておきます。
するとあら不思議。
咳が収まってくるのです。
あと、いくつかのツボに鍼や温灸をしたりします。
そして、十数分後にうつぶせになりましたが、
そのころにはのど飴も無くなっていましたが、
咳は収まったまま。
その後、約1時間、咳は止まったままでした。
帰りには、胸と背中に温灸を張ったまま帰って頂きました。
これは3、4時間、ぽかぽかと暖まります。
すごく気持ちいいです。
風邪に鍼灸って、意外と知られていませんが、
結構効くんですよ。