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新体制へ

 一部の皆様はご存知のように、昨年3月まで在職していた田邊先生が、昨秋より木曜の午後に当院での治療担当をしてくれていました。これはもともと半年間の期限付きでして、とうとう本日(3/31)を以って、彼女の担当は終了しました。
 久しぶりに田邊先生の治療を受けてくださっていた皆様方、誠にありがとうございました。また会えると思わなかったと、何人もの方が喜んで通院してくださいました。本当に嬉しいことです。

 さて、4月より月曜日の夜は湯浅先生が、木曜日の午後は南先生が私の代診を担当することになります。この二人は本当によく勉強してきましたので、皆様ご安心の上、治療を受けて下さい。

 当院に入職しても、皆様に鍼を行えるまでに至ららなかった鍼灸師もたくさんいます。しかしこの二人は、何度も何度も私たちを質問攻めにし、練習台になってくださいと申し出て、そして1年でここまで向上しました。

 4月から新体制。どうぞよろしくお願いいたします。

 ところで田邊先生は、昨秋より広島市で開業されていますが、すでに何人もの患者さんが、同業の私の知り合いなどから紹介されています。「中村先生のところで5年も頑張ったんだから、信用している」と言われるそうです。

 そうです、うちが厳しい教育をしているのは、同業の先生方もよくご存知なのです。だからこそ、その厳しさに耐えた時、周りから評価してもらえるのです。田邊先生がメールで「なかむらで頑張ったことが、いろんな意味で私をたすけてくれています。本当に感謝しています」と書いてきました。

 虎穴にいらずんば虎子を得ず

 楽して得られるものは、誰もが持っています。苦労して頑張って得たものこそが、本当に輝くのです。これから生涯にわたって、当院での頑張った何倍もの幸せを感じるはずです。それが私達「為達会」の名前の由来、「事を為して無心に達する」所以です。患者さんを想い、純粋な気持ちでいる限り、実り多い鍼灸師人生となるでしょう。しかし、ただ五年間在職していただけで信頼してもらえるでしょうか。
 それは彼女が日々、どのように人と接しているか、時々においてどのように振舞っているか、人はよく見ています。そういった観点から彼女の人柄が総合的に評価されないと、同業者から安心して紹介などしてもらえるようにはならないと思います。

 今年の年末には、日本鍼灸学会の支部より、広島での講演を依頼されました。田邊先生の治療所を見に行こうと思います。