日々の診療の様子をお伝えします
ある日、診療中に1本の電話。
「株式会社G,,と申します。院長先生でいらっしゃいますか?」
「はい。」
「先生のところは、不妊患者さんを治療しておられますか?」
「はい。」
「では先生のところに不妊患者さんを紹介したいのですかいかがでしょう?」
不妊患者さんを紹介する(または誘導する)ビジネスまで存在するのですね。いやはや驚きました。
私がいらっと来たのは2点。
当院がどれくらい不妊治療を行っているか調べもせずに、そういうセールスを行おうとしている。つまり鍼灸院のレベルはどうでもよくて、それが患者さんの不利益につながる可能性がある事を考慮していない。
もう1点は、患者さんを商売の道具にしている。こんなこと私は許せません。
世の中に、様々な媒体を使って宣伝する院が沢山あります。
その見分け方があります。
患者さんがその院に行かれて、良い院だと思われたら、しっかりとリピートされますから、患者さんが増えすぎるとオーバーフローしてしまいます。なので、患者さんを集める必要が無くなります。
次に、そこへの通院をすぐに止める人が多いほど、患者さんを沢山集める必要が生じます。そしてあらゆる宣伝を行わないと成り立たなくなります。
そしてその宣伝費用は通院回数が少ない患者さんで割ると、一人当たりの治療代が高くなります。
不妊鍼灸ネットワークの各院や鍼灸師会での役職を通して見てきたところ、
「その土地の最低賃金(時間当たり、京都では800円弱)の10倍を超える治療代」に設定しているところは、同業者の間でも良い評判を得ていません。
注意が必要です。
こんな業者に頼んだら、一体いくらかかるのか。そして治療費はいくらになるんだろう。もう少し突っ込んで聞いてみてもよかったかなと思いました。
皆様、どうぞご注意下さいませ。